内容説明
浄土三部経は、日本人の宗教生活に最も強い影響を与え、文化・芸術はもちろん、日常生活に深く浸透している。しかし、その内容は大部の経典のため、今日そのすべてを読み、理解することは困難でもある。本書では、浄土真宗の名刹の住職でもあった著者によるわかりやすい経典解説を通して、現代の混迷の時代を生きるこころの豊かさを追求する。
目次
序章 『浄土三部経』―慈悲・智慧のはたらきを知る
第1章 信仰と智慧の経典―『無量寿経』に聞く(聞法の人びと;まことの出会い;迷える人びとをさとりへ導く ほか)
第2章 他力の信心の世界―『観無量寿経』に聞く(王舎城の悲劇;心をしずめる方法;他力の信の世界)
第3章 仏の永遠性を説く―『阿弥陀経』に聞く(諸仏のほめ讃える教え;不退転の念仏)
著者等紹介
坂東性純[バンドウショウジュン]
1932年生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。大谷大学教授を経て、上野学園大学教授。坂東報恩寺住職。仏教伝道協会においてひろく海外を含めた仏教の普及に力を尽くすとともに、自坊での熱心な講話も息長く続けた。2004年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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