内容説明
ソ連ユダヤ人の大量出国と、イスラエルへの流入はなぜ起こったか。『シチャランスキー』の著者が彼らを取り巻く迫害と苦難、そして民族としての誇りと闘いを肉声で描くドキュメント。
目次
1 出国への意志
2 閉ざされた日々
3 希望のユダヤ人
ユダヤ人出国問題の背景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
1970~80年代、ソ連に住むユダヤ人達の中に、イスラエルへの移住を希望する人達がいた。ソ連当局は、その人達に様々な理由をつけて移住申請を却下し、職業を奪い、逮捕し、様々な弾圧をする。「リフューズニク(拒否された者)」と呼ばれた移住希望ユダヤ人がいかに弾圧されたかという事をイギリス生まれのユダヤ人である著者が現地で取材したルポなのだが、そもそもの背景がわかりにくい。訳者による50ページの解説が内容としては一番わかりやすいのだが、その訳者本人も「何故彼らはそれほど移住を望むのか?」がわからないらしい 2021/01/19