内容説明
〈日本社会の核を求めて〉ある英国青年のウラ社会探訪と、水商売の世界に人間的要素を見つけた。冒険的カルチャーエッセイ。
目次
1 一門寺先生―水商売への招待
2 家のまわり―ブーンの共同生活
3 おばあさんの箸を持って―ヨソ者からの都市論
4 響きと影―日本語について
5 竜の国へ―書道の美学
6 正月の献立―富山での1週間
7 桜の宴―「ウチ・ソト」の構造
8 マリコ
9 倫理学と「ササラ型社会」―タテ社会の水平軸
10 水商売―夜の街には“ママ”に抱かれて
11 サボテン一家―大家族と過ごす
12 夢から醒めて―都会の遊放民生活
13 最後の旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
1
著者は70年代から80年代にかけて日本に住んだオックスフォード出のイギリス人、という「不思議の国ニッポン」本の一つだが、変わっているのは水商売の世界を通じて、日本社会の深層へとアプローチしているところ。外国人には見えない、日本人の真の顔を知るために料亭、キャバレー、スナックなどを彷徨い、日本語への考察からその思考形態を探り、日本人の友人からその家族のあり方を垣間見る。欧米では発表時ベストセラーになったらしいが、この本の内容は外国人には見せたくない日本を覗いているので、日本人は必ずしも喜ばないだろう。2020/09/08
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