感想・レビュー
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印度 洋一郎
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今はなき東ドイツ後期の指導者ホーネッカー(この本ではホネカー表記)の自伝。とは言え、ゴーストライターを使ったのだろうけど。500ページ二段組みの大著だが、中身は自画自賛のみ、特に後半は自分が指導者になってから、「我が国はいかに発展を続けているか」と業績を延々と続けているので飽きる。むしろ戦前の共産党の非合法活動をしていた時期や、敗戦直後にソ連占領地区で共産主義青年組織である「ドイツ自由青年同盟」の組織化をしていた時期の話の方が興味深い。とは言え、基調は「私は共産主義の理想とその祖国たるソ連を信じる」だが。2025/04/02