感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
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下巻は、著者が当局が指示する罪状を認めて、無期懲役が下るところから。その影響は家族にも及び、外国語放送に従事していた妻は解雇されて、金属加工の工場勤務へ。娘は進学の願書を却下されて、煙突掃除婦の職業訓練校への進学を指示される。著者は同じ無期懲役の同志と共に黙々と作業に従事するが、社会主義への忠誠と夫への信頼との葛藤の末に妻は釈放嘆願へと動き出す。フランス人である妻や、戦時中のフランス共産党でのレジスタンス活動で培った人脈の奔走で、著者は遂に釈放され、フランスへと移住した。獄中で結核が悪化した事も理由らしい2025/04/08
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