感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
schole
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コンピュータ精神科医イライザを開発した研究者が人工知能と人間の関係について書いた本。40年ほど前に筆者がイライザに対する人々の反応を通じて感じた危うさ(例えば何らかの想定できる反応があれば直ぐに人間と判断してしまう等)と、人工知能(コンピュータ)の課題と将来について書く。当時研究者として第一線に身を置きながらも、そこで語られるのは容易にコンピュータを万能として扱うことへの警句を他分野の学者の意見も取り入れつつ、理由と共に示している。残念ながら絶版であるが、今だからこそ読まれてほしい。2015/06/30