内容説明
1940kmの道路に2561個所の空洞が発見された。平常の10倍以上の空洞が行く手を阻む。震災後の復旧には、道路の安全確保が急務だった。陥没事故を防ごうと被災地に出動したインフラの内科医、その330日の記録。
目次
1章 世界最大の空洞化 東日本を襲う(2011年3月11日午後2時46分;マグニチュード9.0、未曾有の震災 ほか)
2章 多発する空洞化現象 陥没を防げ(相次ぐ報告広がる空洞化現象;3月22日東京湾岸地帯からの出動要請 ほか)
3章 空洞多発 臨界点は「震度5」(判明した空洞化現象の傾向;「震度5」を超えると空洞が多発する ほか)
4章 復旧を支える技術力(見えない危険を発見する技術;地雷除去活動が飛躍的に技術を進化させる ほか)
著者等紹介
冨田洋[トミタヒロシ]
1953年、兵庫県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。1989年1月1日、ジオ・サーチ株式会社を設立。1990年、世界初の「路面下空洞探査システム」を開発、実用化。1998年、NGO法人「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」を設立。タイ・カンボジア国境にまたがる大クメール遺跡(2008年、世界遺産に登録)周辺での地雷除去プロジェクトに成功し、2006年には現地へ活動を継承した。2010年、地中や構造物の内部を3次元化するスケルカ技術を実用化し、被災地で活動中。稲盛経営者賞、日本文化デザイン賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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