内容説明
いま会社からサービス残業を強いられて不満を溜め込んだ労働者が、未払い残業代請求の訴えを起こす例が増えている。その背景には、「過払い金請求バブル」がもうすぐ終焉を迎えることも影響している。法改正により新たな過払いが発生しないことで、彼らが次に目をつけたのが未払い残業代請求だ。今後、法律事務所が未払い残業代請求を喧伝し、労働者の意識を過剰に煽ることが考えられる。そうなると、過払い金請求のときと同じく「未払い残業代を取り返せ」という労働者の機運が一気に高まるだろう。その兆しがすでに現れてきているのだ。
目次
序章 会社を倒産させるサービス残業という地雷(未払い残業代請求時代の到来;会社を倒産に陥れるサービス残業という悪しき習慣 ほか)
第1章 サービス残業の地雷はどの会社にも潜んでいる(サービス残業という地雷はいまも爆発寸前;それでも危機意識が希薄な経営者 ほか)
第2章 未払い残業代問題の地雷原はどこか?(労働時間は就業規則で決められない!?;労働時間の管理不在がサービス残業を招く ほか)
第3章 未払い残業代請求という地雷が爆発したら?(寝ている時間も未払い残業代を請求されるという事実;ヘタな退職勧奨は社員の報復心に火をつける ほか)
第4章 サービス残業という地雷の爆発を未然に防げ(残業代支払倒産への兆候を察知する;労務管理の要諦は管理職を育てること ほか)
著者等紹介
伊藤勝彦[イトウカツヒコ]
弁護士。弁護士法人みお代表。1973年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業の年に司法試験合格。弁護士・司法書士・社会保険労務士・行政書士など総勢50名を擁する総合法律事務所の代表を務める。交通事故による後遺障害問題・企業法務など専門性をとくに要するリーガルサービスも提供している
小國佳代[オグニカヨ]
社会保険労務士。オグニ労務事務所代表。1967年生まれ。大同生命保険相互会社などを経て、1998年オグニ労務事務所開業。労働・社会保険諸法令に関する相談・指導・手続きのほか、企業風土の改善に数多く取り組む。顧客・取引先・従業員・企業などすべての人々が、ともに発展する事業展開を目指し活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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