内容説明
ペット再生医療の第一人者が“再発ゼロの治療”を徹底解説。
目次
1 小型犬に増える骨・脊髄の傷病。9割の手術は失敗に終わっている現実
2 「自然治癒力」を阻害する安易な治療が、再発や後遺症を引き起こす
3 case1 自然治療力を活かす骨折治療 プレート手術を行わずに、骨折前より強い骨をつくる
4 case2 自然治癒力を活かす脱臼治療 症状と年齢に合わせた治療で、脱臼グセを根治する
5 case3 自然治癒力を活かす椎間板ヘルニア治療 脊髄を再生し歩行を可能にする幹細胞療法
6 「自然治癒力」×「再生医療」で愛犬は生涯元気に走り回れる
著者等紹介
岸上義弘[キシガミヨシヒロ]
岸上獣医科病院相談役。日本獣医再生医療学会会長。1956年大阪出身。1978年麻布獣医科大学卒業。その後、米国カリフォルニア大学デイビス校神経外科研究室に2年間研究留学。鳥取県の山根動物病院にて研修を行う。1983年より岸上獣医科臨床獣医師として従事、30年以上にわたり日本全国の外科難病症例のサポートにあたる。2005年、日本獣医麻酔外科学会認定の設立専門医資格を取得。現在、宮崎大学・鳥取大学・大阪医科大学にて非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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磁石
13
プレート手術は骨折を治さない、骨折状態を維持するためのもの。「再骨折」は言葉のマジック、そもそも治ってなかった。レントゲンで異常が見つかるのは画像のマジック、異常な姿勢で撮っているから当たり前。ステロイド剤は炎症状態を維持するためのもの、傷口を消毒してガーゼをあてるは傷の治りを妨げるだけ、生理食塩水で洗ってラッピングがベター。完璧な無菌状態など絶対に作れないので非侵襲型の治療法を模索すべし。少々のズレや不自由は気にしないこと、動物の自然治癒力を信じるべし。2016/12/11
あび
9
獣医の世界は、間違った治療が9割も占めているという現状にはひどく驚かされた。自然治癒力を活かす再生治療にはまだ焦点が当てられておらず、物質的に治す古いやり方が横行しているようだ。どれだけ多額の費用を払ってもいいから、大切な愛犬を元気にしてもらいたいと願っている家族たちのことを思うと胸が痛む。岸上先生のような素晴らしい医師が増えていくことを願っている。2017/05/27
Sayaka
5
図書館で発見。えらい挑発的なタイトルやなと手に取ると、著者が巷で有名な先生だったので借りてみました。開創しない創外固定、椎間板ヘルニアの幹細胞による治療、色々目からウロコでした。培養とかどうやってるのか知りたいなぁ。中でも膝窩筋を切るというパテラのオペが衝撃的だった。臨床のブランク更新中だけど、もう戻れる気がしない´д` ; 何にせよ、新しい事をどんどん取り入れて挑戦し続けている著者の姿勢は見習わないといけないところ。2017/08/29
まちゃ
1
パテラG3のチワワが居ます。今は痛みもなく散歩も大好きですが、この先いつか手術をしなければいけなくなった時、この本を読んでしまったために病院選びに苦労する事になるでしょう。今の動物病院の治療法の現実に愕然とすると思いますが、犬を飼ってらっしゃる方には是非読んでほしい一冊です。2017/01/13
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