内容説明
「週刊大衆」編集者から弁護士に。異例な経歴の著者による随筆・小説集。「本来複雑なもの、ややこしいものは、複雑に、ややこしく説明すべきものなのだ」。一度読めばきっとあなたもこのクセのある安田ワールドにハマるはず!京都法曹文芸「奔馬」から選りすぐりの10作品を収載。
目次
言葉をめぐる冒険
物々交換経済学
数学機械の使用上の注意―貨幣という数学機械の一人歩き
人生原論
物からの眺め
象は鼻が長い秘密
徒然つまみ読み草
(小説)人をだます法
法律の成分
(小説)二重秩序
(小説)不問
著者等紹介
安田健介[ヤスダケンスケ]
昭和13(1938)年生まれ。昭和39(1964)年京都大学法学部卒業。出版社勤務を経て、昭和47(1972)年から平成25(2013)年まで弁護士。京都法曹文芸『奔馬』第1号から第33号まで編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほじゅどー
12
★★日本には明治以降、社会、自由、平等などの「抽象」が西洋から入ってきた。「時間」は存在せず物質の運動過程と捉え返すと主体的な生活が可能となる。正しい「言葉」の使用が人間を創造的にする。豊かな「感情」や「意識」の獲得。「経済」の物々交換や「法律」以前の生き生きした人間関係を現代文明の中に取り戻す。「数量」は便利さの裏に画一性の危険を秘めており差別や見せかけの権威を内包する。最も具体的、即物的な思考、知識は一次的(具体的)なもの。その同種を集め整理し相互に関連づけると二次的(抽象)な思考、知識が生まれる2017/01/26
ちくわ
1
途中までだったけど… 難しかった、というか、想像していた内容と違った… また今度挑戦したいな2018/06/14