内容説明
当事者が語る「現実」―幼少期のいじめ・普通の結婚ができない・将来への絶望・同じ苦しみを抱えた親友の自死・激痛に悩まされた「胸オペ」・ホルモン注射の副作用。
目次
第1章 「宿業」(誕生;幼少時代;教諭からのいじめ ほか)
第2章 「葛藤」(中学校入学;自己中心的;中学での苦労 ほか)
第3章 「挑戦」(社会人になる;母親の急逝;今世のお別れ ほか)
著者等紹介
加藤悠京[カトウユウケイ]
愛知県名古屋市出身、会社員。笠寺小学校から本城中学校、一宮女子高等学校(現・修文女子高校)を経て、電機メーカーに就職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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せんべい
10
性同一性障害(FTM)の筆者が、自分の心の葛藤と実体験を、具体的に率直に語る。同時に、これから改名や改性を考え悩んでいる人たちの指針にもなりそうな一冊。 性的マイノリティの悩みは深い…… 『いちばん苦しんだ人が、いちばん幸せになれるのだ』という結(筆者の決意?)に少し救われる。2018/03/26
kenitirokikuti
1
FtMなひとの自伝。著者の写真がたくさん載っている。30を過ぎてから乳腺摘出手術(胸オペ)を受けている。続いて改名。性同一性障害の治療を受け、苦痛を和らげるため改名が望ましいという診断を受ける必要がある。性別まで変更するには、性別適合手術(去勢)も必要となる。2016/09/03