幻冬舎新書<br> 日銀の限界―円安、物価、賃金はどうなる?

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幻冬舎新書
日銀の限界―円安、物価、賃金はどうなる?

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344987555
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0295

出版社内容情報

2024年に日銀の限界が露呈した。
第一に日銀は、異常な円安を止めようとしなかった。
第二に株価が暴落すると、株価の動向を気にし、利上げを躊躇するようになった。
第三に、企業が賃上げを販売価格に転嫁するのを、日銀は「物価と賃金の好循環」であり、望ましいことだとしている。
しかし、これでは物価が上昇するし、物価上昇が止まらなければ、名目賃金が増えても実質賃金が増えることはない。
企業の利益は増えているのに、なぜ国民の生活は苦しくなる一方なのか? 
日米トップの交代で日本経済は今後どうなっていくのか? その詳細を徹底解説。

内容説明

2024年に日銀の限界が露呈した。第一に日銀は、異常な円安を止めようとしなかった。第二に株価が暴落すると、株価の動向を気にし、利上げを躊躇するようになった。第三に、企業が賃上げを販売価格に転嫁するのを、日銀は「物価と賃金の好循環」であり、望ましいことだとしている。しかし、これでは物価が上昇するし、物価上昇が止まらなければ、名目賃金が増えても実質賃金が増えることはない。企業の利益は増えているのに、なぜ国民の生活は苦しくなる一方なのか?日米トップの交代で日本経済は今後どうなっていくのか?その詳細を徹底解説。

目次

第1章 「異常な円安」に依存した株価が大暴落
第2章 円安がもたらした弊害と混乱
第3章 「円安カジノ経済」の分析
第4章 日銀は円安を放置するが、株価下落には敏感
第5章 正常な世界に戻れば、どこまで円高になる?
第6章 インフレに便乗して利益を増やす「強欲資本主義1」
第7章 輸入物価の下落を還元しない「強欲資本主義2」
第8章 価格転嫁で賃上げを実現する「強欲資本主義3」
第9章 円安に頼らぬ長期成長は実現できるのか
第10章 日米新政権で、日本経済はどうなる?

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年、東京に生まれる。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省入省。72年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、一橋大学名誉教授。専攻は日本経済論。近著に『日本が先進国から脱落する日』(プレジデント社、岡倉天心賞)、『プア・ジャパン』(朝日新書、楽天Kobo 電子書籍Award 2024 新書部門入賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふくとみん

19
わかりやすく丁寧な説明。強欲資本主義には納得させられた。これからどうすればよいのか困ってしまう。「だから古典は面白い」を書ける多才さには感心する。2025/02/02

メタボン

17
☆☆☆ 新NISAと円安によって資金の海外流出が増えている。日銀植田総裁の2024年4月26日政策決定会合後の記者会見で「円安による物価への影響は無視できるか」との質問に「はい」と答え、キャリー取引を容認する印象により、円安が進んだ。これにより政府が為替介入。岸田首相が総裁に発言を修正させた。インフレを販売価格へ低下、賃金を上げずに企業利益を増大させる「強欲資本主義」。結局この利益を負担するのは消費者。生産性の向上ではないのにインフレへの対処で強引に春闘で賃金を引き上げ。つまり「賃金と物価の悪循環」。 2025/03/30

あまいちろう

3
日銀は賃金と物価の好循環が確認出来れば、利上げを検討するとのことだが、好循環の達成には生産性の向上が必要との筆者の主張は、その通りだと思う。日本は金融緩和というカンフル剤を打ち続けた結果、生産性の向上なしに大幅な円安と物価上昇を招き、経済運営の自由度が狭められている。生活必需品の値上げが止まらす、多くの方々が息苦しさを感じているのではないか。少数与党では人気取りの政策に走りやすく、更なる財政悪化は避けられず、この国の将来が心配だ。2025/03/11

mm71

3
異常な円安の真の原因の探究が面白い。アメリカでは金利を上げられるが、日本は上げられない。これにより安心して円キャリー取引が巨額になった。この円キャリーの巻き戻しで日本株は暴落。購買力平価では1ドル90〜95円とのことだが果たしてどうなるか。2025/01/28

ぎぃ~

2
著者の展開する理屈には概ね同意するが、あくまでも学者さんの理屈であり解決策の提示もなくただただ評論家的な論法が目立つ。これで学者として食っていけてるのだから羨ましい限り。強欲資本主義で触れられている為替差益を労働分配していないという議論はあまりにも乱暴。為替差損を労働分配から補填できないことを考えれば当然である。学者さん、しっかり⁉️2025/04/02

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