出版社内容情報
●数学者・秋山仁先生も推す!「会計の複雑なカラクリを、数学を武器に、見事に解き明かした待望の書」
ガリレオが「宇宙は数学という言語で書かれている」と言ったように、数学は言語です。数字に関することの多くは、100の言葉よりもたった1つの数式の方が雄弁に、しかも本質を語ってくれます。
学生時代にどの段階からか、「数学は捨てた」とおっしゃる方も少なくありません。
しかし、経済合理性を重視する管理会計では数学の素養は必須です。損益分岐点を求めるためには一次方程式が解けなければなりませんし、固変分解の1つである最小二乗法ではシグマや微分が使われています。
また、現在の会計基準には数学の考え方が非常に入り込んできています。リース、固定資産の減損、退職給付会計、公正価値概念と、枚挙にいとまがないくらいです。それは、欧米人が言うところの「経済合理性」とは、数学的に妥当性を持つことを意味することが多いからです。
本書は、「PartⅠ 会計の基礎」、「PartⅡ 数学と会計」と2つのパートに分かれており、Ⅱでは、会計のどのケースでどういう数学が使われるのか、そのためにはどういう数学を理解しておくべきなのかを解説しています。
数学的素養で、会計・税務のプロとして差が付く時代。数学という言語を業務に活かすための1冊です。
内容説明
経済合理性を重視する「管理会計」では数学の素養は必須です。欧米人が言うところの「経済合理性」とは、数学的に妥当性を持つことを意味することが多く、現在の会計基準には数学の考え方が非常に入り込んできています。数学という言語を業務に活かすための1冊です。
目次
1 会計の基礎(そもそも会計とは何か;まずはカタチから入りましょう;カタチに宿る魂は如何に;税金のお話)
2 数学と会計(算数から数学への壁~具体的思考から抽象的思考へ;方程式の威力~アレコレ考えず式に解かせる;「○○をxとする」の深い意味~「分からないことは分からない」と自覚することの重要性;マイナスとは何か~引き算ではなく方向を表す;キャッシュ・フローの符号の意味~「キャッシュ・フローはベクトル」という世界初(?)の説明
式の変形~変数を一箇所にまとめて裸にする ほか)
著者等紹介
金子智朗[カネコトモアキ]
コンサルタント・公認会計士。東京大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。日本航空(株)において情報システムの企画・開発に従事しながら公認会計士試験に合格後、現PwCコンサルティング等を経て独立。現在、ブライトワイズコンサルティング合同会社代表。会計とITの専門性を活かしたコンサルティングを中心に、各種セミナーや企業研修も多数行っている。名古屋商科大学大学院ビジネススクール教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。