出版社内容情報
5年生存率が8・5%と低く、他のがんと比べても特にタチが悪いと知られる膵臓がん。膵臓は胃の後ろにあるため通常のエコー検査などでは見つけにくく、がん細胞が周囲の組織や臓器に速く染み込むように広がるので手術で切除するのも難しい。だが最近では超早期に治療すれば5年生存率90%超という成績もあり、いかに早く見つけるかが生死を決める鍵になる。黄疸や背部痛ほか特徴的な初期症状から、検査法、化学療法、ロボット手術などの最先端の治療法まで、膵臓がんのエキスパートがわかりやすく解説。
内容説明
5年生存率が8.5%と低く、他のがんと比べても特にタチが悪いと知られる膵臓がん。膵臓は胃の後ろにあるため通常のエコー検査などでは見つけにくく、がん細胞が周囲の組織や臓器に染み込むように速く広がるので手術で切除するのも難しい。だが最近では超早期に治療すれば5年生存率90%超という成績もあり、いかに早く見つけるかが先死を決める鍵になる。黄疸や背部痛ほか特徴的な初期症状から、検査法、化学療法、ロボット手術など最先端の治療法まで、膵臓がんのエキスパートがわかりやすく解説。
目次
第1章 体の奥底にあるちょっと危険な「エネルギー管理司令塔」―膵臓が果たしている「ふたつのミッション」(膵臓について知っておこう;膵臓は水平ではなく、右から左へ斜めにカーブしている ほか)
第2章 膵臓の病気のこと、どれだけ知っていますか?―慢性膵炎・急性膵炎・膵嚢胞(慢性膵炎は膵臓の細胞がじわじわと破壊される病気;長年にわたり大量のアルコールを飲んできた人は要注意 ほか)
第3章 膵臓がんを知る―膵臓がんの基礎知識・検査法・手術法(タチの悪い相手のどこを攻略すればよいのか;糖尿病や慢性膵炎がある人は膵臓がんになりやすい ほか)
第4章 膵臓がんを超早期に見つけて治す時代に―ステージ0の上皮内がんなら90%の治癒率(ステージ0で見つけて根治を目指す;最初は良性腫瘍、スイッチが入って上皮内がんにグレードアップ ほか)
第5章 膵臓がんは焦って手術をしてはいけない―ステージ1以上の膵臓がんになったら(「膵臓がんは手術だけが唯一の根治的治療」というフレーズに惑わされてはいけない;外科医はやはり手術をしたいと思うもの ほか)
著者等紹介
本田五郎[ホンダゴロウ]
1967年生まれ。県立熊本高校、熊本大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院外科(研修医)、市立宇和島病院外科、京都大学消化器外科、済生会熊本病院外科、社会保険小倉記念病院外科、東京都立駒込病院外科、誠馨会新東京病院消化器外科などを経て、2020年10月、東京女子医科大学消化器・一般外科准教授に着任。2021年7月、同教授に就任。肝臓・膵臓の手術件数は二五〇〇件を超え、肝胆膵疾患の腹腔鏡下手術における高い技術力は世界的に知られており、海外での手術経験も豊富(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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