内容説明
家族に悩まされた経験を持つ人は少なくないだろう。配偶者のモラハラや支配的な親きょうだいの言動に「いっそのこと…」と思ったことはないだろうか。実際、日本の殺人事件の半数は家族間で起きている。家族の悩みは他人に相談しにくく、抑え込んだ感情がいつ爆発するかわからない。傍からは幸せそうに見える家族ほど、実は問題を抱えていることも多い。子どもへの度を越えた躾、仮面夫婦、夫と姑の確執、きょうだい間の嫉妬など理由はさまざまだが、殺人に至る背景には一体何があるのか?多くの事例から家族が抱える闇を検証する。
目次
第1章 野田市小四虐待死事件
第2章 岩手妊婦殺害・死体遺棄事件
第3章 宮崎家族三人殺害事件
第4章 洗脳された家族
第5章 嬰児遺棄事件の背景
第6章 元農水事務次官長男刺殺事件から考える子殺し
第7章 残された家族の人生
第8章 兄弟間殺人
第9章 家族はなぜ殺し合うのか
第10章 家族と社会の責任
第11章 家族間殺人を防ぐには
著者等紹介
阿部恭子[アベキョウコ]
NPO法人World Open Heart理事長。東北大学大学院法学研究科博士課程前期修了(法学修士)。2008年大学院在籍中に、社会的差別と自殺の調査・研究を目的とした任意団体World Open Heartを設立。宮城県仙台市を拠点として、全国で初めて犯罪加害者家族を対象とした各種相談業務や同行支援などの直接的支援と啓発活動を開始、全国の加害者家族からの相談に対応している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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