内容説明
私たちはいま、見えない明日に心の底でおびえている。日常のトラブル、体の不調、老化、仕事の困難、世の中へのやり場のない不安や怒り、焦燥感…。かつてない大乱世とも言うべき時代を前にして、私たちは何を支えとして生きていけばよいのか。いまこそ“他力”という奇妙な力に、ひとつの活路が見出せるのではないか。“自力”の母とも言える“他力”とは、一体どんな哲学なのか。法然、親鸞、蓮如の思想からたどりついた、乱世を生き抜く一〇〇のヒント。真の困難が世界を覆ういま、二十年の時を経て甦る究極の名著。
目次
“他力”、という不思議な感覚
「できないものはできない」と思う
“非常時”を生きぬく強い思想
“本願他力”こそ生命力の真の核心
私を支えてくれた三人の言葉
法然はなぜ確信をもって人々に語ったのか
目に見えない大きな力を実感する
向こうからやってくるもの
人事をつくすは、これ天命なり
“他力”の道もまた難きかな〔ほか〕
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞、10年に『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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