内容説明
人間関係におけるトラブルの多くは、相手が「何を伝えたいか」「何を言いたいか」を正しく理解できていないことに端を発している。情報が複雑に飛び交う現代だからこそ、言葉を、言葉の集合体としての情報を、正確に読み解く力が不可欠なのである。具体的なテキストを挙げながら、行間を読む、感情を読む、場の空気を読む、想像力を働かせて相手の心情を察するといったコミュニケーション全般のスキル向上を目指す。社会人必読の一冊。
目次
第1章 大人に必要な読解力(真意を理解する;真意を推し量る)
第2章 会話読解力と情報読解力(人間関係を支える「会話読解力」;メディアに惑わされない「情報読解力」)
第3章 大人の読解力を鍛えるトレーニング(「文学」で読解力を鍛える;「新聞やネット」で読解力を鍛える;「歌詞」で読解力を鍛える;「映像と絵」で読解力を鍛える;「スポーツ」で読解力を鍛える)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』で毎日出版文化賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナカ電子出版
34
『言葉のミート力=大人の読解力』❕なにそれ?斎藤先生は野球を例えてきます。…『多種多彩な球種を投げるピチャッーに対して確実に芯で捉えるバッターと同様に、様々で複雑に行き交う情報から相手の真意を捉えるのが大人の読解力!』そうなんですね斎藤先生☺️理屈よりも常に熱量が前に来る🔥松岡修造ですか?さらに2章では読解力を職場や生活に応用するための護身術的読解力をすすめてきます✨人間トラブルに巻き込まれない地雷を踏まない読解力💥相手との距離を縮める要約リアクション💕読解力を拡張解釈してくる語彙力MAXです📚2019/11/09
のえる
32
図書館本。以前読解力の弱さに不安を抱いた私にとっては学び半分誇りに思う半分だった。 大人の読解力とは何ぞや、読解力の鍛え方について紹介された本書。 日本語ならではの想像した行間の読み方や回転・補正を察知する、評論に込められた感情には意識して行きたい。 鍛え方に小説・評論・俳句・新聞等の紙媒体の他に歌詞や映画、絵画を提案していることに驚き全面的に読書を押し付けていないことに好感を抱いた。いつもと思うと続かない気がするから徐々に、臨機応変に務められればかな。 ネットでの調べ方も参考になった。2021/03/05
kou
29
空気の読み方や良質なコミュニケーションの取り方を学べた気がした。説明も様々なジャンルを織り交ぜており面白かった。2019/12/06
たか
24
言葉の真意を読み取ることの大切さを改めて感じた。そのためのわかりやすいトレーニング方法が数々出ている。特に長い文章をさっと読んで、ちょっと要約して、パット発表する。 この方法が面白いと思った。2023/05/16
Book Lover Mr.Garakuta
22
よりよい大人になるために、いかに情報を咀嚼して、いかに伝えるかを様々な事例を通して、解説した本だ。特に全体を俯瞰して細部を探り必要な事を的確に伝えるというのが基本概念である。社会人としては必要な技術かも知れない。20代の頃に読みたい本だと思った。2020/04/04
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- 和書
- 戦後エネルギー産業史