内容説明
御年80にして現役のAV監督、代々木忠。彼は半世紀以上にわたり「女が本当にイク姿」にこだわりカメラを回してきた。その出演者には、26歳にして男性体験1008人の女性、衆前で犯されたい元総理大臣の姪など「イケない」悩みをもつ女性が多数いた。異世界の話のようだが、彼女達が抱える闇は現代を生きる我々全員に無縁ではない。不倫もセクハラも、真のオーガズムを知れば無くなるのだ。日本人よ、もっとセックスをせよ。熟年世代の精力増強に効く「性器呼吸」も紹介。性に悩む全ての男女へ捧ぐ革命的一冊。
目次
第1章 セックスも人生も、がんじがらめの時代
第2章 快を求め、快楽の奴隷になる人々
第3章 思考を捨てて、淫乱になれ
第4章 心の傷がもたらす、暴力的なセックスの深い闇
第5章 性をきわめて、本能を成熟させよ
第6章 心身を整えて、セックスを楽しむ
第7章 「人間らしい性」を取り戻すために
著者等紹介
代々木忠[ヨヨギタダシ]
1938年、福岡県生まれ。華道家から極道を経て、ピンク映画の助監督となる。日活ロマンポルノで活躍。80年代に入るとアテナ映像を設立し、AV監督として『ドキュメント・ザ・オナニー』シリーズなどでその名を轟かす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
356
【読メエロ部♪】かと思えば、不思議とエロは感じなかった。マジメな男女の向き合い方のお話的な。AV監督としての目線から、いいセックス、心の解放、果てはスピリチュアルにまで及んでいる。付箋貼った部分は多々あれど、みんなには教えない(笑)あ、ひとつだけ、「セックスをするときには、相手の目を見よう(目合い=まぐわい)」。ただしわたしは、いくら何千の撮影現場を踏んだ監督といえども、彼に女性の心や身体は語られたくない。そこだけは男性目線の限界。2018/12/15
ゆいまある
43
ヨヨチューさんは昔から、素人女性を集めて話をする機会を設けてまして、学生時代何度かお邪魔し、お話を聞き、ビデオを見、男優さんとも談笑してます(医大生出てる作品ありますが、私じゃないですよ)。若い内に出会えたお陰で、恋愛力上がっていい人生になりました。ここに書かれているのは気持ちいいセックスの極意ですが、これ、コミュニケーションの極意なんですね。目を合わせる、名前を呼ぶ、言葉にする等。専門医として付け足すと、オキシトシンが分泌されて快になるのかと。下手な心理学の本読むより余程参考になるので皆様御一読を。2018/12/09
たまきら
39
面白いなあ、と思うのが女性の空想だとバカにされがちなハーレクインやロマンスに描かれる一途な性描写が、何百本も男が「抜く」ためのピンク映画を製作してきた男性の表現したい世界観と酷似しているところ。仕事しているところを娘にみられ、きちんと説明して納得してもらう部分にもにっこり。かくすな、頭で考えるな。実践せよ。脳科学や呼吸法、イメージトレーニングへの言及も面白かった。女性を虐待する性描写への嫌悪をAV監督がきちんと言うのって、大切だと思う。一読の価値ある本です。2019/01/16
なるときんとき
16
代々木組の市原克也監督がnoteで連載してたので読んだ。本能を開放して相手と交わる、自分を明け渡すというのはちょっとこわい感じがするなあ。目を見る、相手の名前を呼ぶ、言葉にする。 ❶幻冬舎新書・代々木忠監督の『生きる哲学としてのセックスを読む』|市原隊長 @bingo356 #note https://note.com/ichiharakatsuya/n/n352bd83ba9312021/04/05
オ・パッキャ・マラ夫
12
AV業界というと、面白おかしく、どこか横目で見るような感覚がありましたが、真剣に取り組む人は業種問わず素晴らしいと思いました。セックスを通しての、生きる哲学を壮大に学べました。2021/06/18
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