幻冬舎新書<br> ダークツーリズム―悲しみの記憶を巡る旅

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幻冬舎新書
ダークツーリズム―悲しみの記憶を巡る旅

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344985070
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0295

内容説明

人類の悲劇を巡る「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗感が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることだ。経済発展の裏で多数の非公認遊郭が存在した小樽、波照間島から強制移住させられた人々がマラリアで大量死した西表島、地元企業チッソの廃液で発生した水俣病によって死の海を抱える町という偏見に苦しんだ熊本・水俣など、代表的な日本のダークツーリズムポイントを紹介。未知なる旅を始める一冊。

目次

第1章 ダークツーリズムとは何か
第2章 1泊2日で150年を体感する―小樽
第3章 極北の悲劇を追う―オホーツク
第4章 南の島の疫病と搾取―西表島
第5章 水俣病、ハンセン病、そして、炭鉱労働の記憶―熊本
第6章 若者、女性、そして外国人の悲しみを見る―長野
第7章 足尾銅山と渡良瀬川の爪あと―栃木・群馬
第8章 バンダアチェから考える災害復興―インドネシア
第9章 日本型レッドツーリズムの可能性―韓国・ベトナム
第10章 ダークツーリズムのこれから

著者等紹介

井出明[イデアキラ]
観光学者。金沢大学国際基幹教育院准教授。近畿大学助教授、首都大学東京准教授、追手門学院大学教授などを経て現職。1968年長野県生まれ。京都大学経済学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了、同大学院情報学研究科博士後期課程指導認定退学。博士(情報学)。社会情報学とダークツーリズムの手法を用いて、東日本大震災後の観光の現状と復興に関する研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

57
ダークツーリズムとは、戦争や災害をはじめとする悲劇の場を訪ね記憶を確かにする手段として90年代に登場した概念。日本では3.11以降東浩紀氏らが福島第一原発の観光地化を提案して広く知られるようになりました。事例として、北海道(稚内、サロマ湖岸、知床)、長野(戸倉上山田温泉、松代大本営)、熊本(水俣、三井三池)、栃木・群馬(渡良瀬川遊水池、足尾鉱山)やインドネシア、韓国、ベトナムなどをレポート。場を移る旅人の立場だからこそ、複数の視点から集めた情報を再構成して体系的に歴史を考えることができるのではとします。2020/09/12

鷺@みんさー

38
以前読んだ『ダークツーリズム入門』は、カラー写真が豊富な分、説明や文章が少なく、特に海外の虐殺のカラー写真の展示の強烈さに打ちのめされてしまったが、こちらは完全に文章メインで、交通アクセスや「鬱々としすぎないために、途中で地元の美味しい店なども楽しむ」情報も書かれていて、なるほど実践的であった。どうしても「興味本位」「悪趣味」「覗き根性」みたいな自責が浮かんでくる、腰が引ける感があった私だが、本書でやっとダークツーリズムの「学術的な意義」が理解できた。良書である。2020/01/19

おいしゃん

31
現地に住む人々と、観光的見地からの開発計画の、ギャップの難しさを痛感。。。2019/11/29

メタボン

27
☆☆☆★ 通常の観光旅行より、本書で定義するようなダークツーリズムのように、テーマを決めた旅行の方が印象深い。現に、私も、広島、長崎、三陸、網走の「戦争・災害の遺構」を巡った記憶は強く刻まれている。戦没学生画の美術館、水俣、知覧は訪れてみたいと思っている。2020/12/30

レコバ

22
復興ツーリズム的な考え方との感情論的な軋轢を除けばダークツーリズム意義や有用性は自明な為かその点に関する記載は少なめ、大半は旅行ガイド風の体裁で各地のバックグラウンドと楽しみ方を伝えている。アクセスという意味だけでなく、下調べが不要となるようなインフラ整備はまだ発展途上といった感じ。本論とはそれるが「大学も地域も観光に頼るようになったら終わりだ」というの台詞と筆者がダークツーリズムに活路を見出した点をかけ合わせるとすごく人間臭さを感じて面白い。2019/10/10

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