内容説明
長時間考え続ける「集中力」、勝利への道筋を脳にインプットする「記憶力」、最適な判断を下す「決断力」、対局相手への思いやり、挨拶や所作などの礼儀作法―生きていくのに不可欠な力が身につき、ゲームとしても最高に楽しい将棋。十四歳でプロデビューし、現在は子どもへの将棋指導に情熱を注ぐ女流棋士が、お父さん・お母さんに向けて、「将棋は子どもの成長にどう役立つか」「何から始めたらいいか」「自宅ではどう指導するか」などをやさしくアドバイスします。将棋界の楽しいエピソードも満載。
目次
第1章 将棋で子どもの脳を育てる
第2章 将棋で子どもの人間力を育てる
第3章 そもそも将棋とはどんなゲーム?
第4章 子どもに将棋をどう教えるか
第5章 「プロ棋士」とはこんな仕事
第6章 私が「教える棋士」になったわけ
著者等紹介
高橋和[タカハシヤマト]
女流棋士三段。「将棋の森」代表。一般社団法人「日本まなび将棋普及協会」代表理事。1976年、神奈川県生まれ。91年3月に十四歳でプロとなり、2000年4月に女流棋士二段。02年に第40回詰将棋看寿賞短編賞を受賞。05年2月に現役を引退。子ども向け将棋教室開催やインストラクター養成、ゲーム絵本『ぴょんぴょんしょうぎnew!』(幻冬舎)出版など、将棋の普及活動に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syoubusiKGW
5
いまや将棋指導者の第一人者高橋和さんの著書。これから習い事として将棋を子どもに教えたいあるいは教えている父兄のみなさまにオススメの一冊です。 優しい語り口で読みやすく、誰もが藤井聡太になれない中どう将棋と付き合えばよいのか、習い事としてのリアルを詰めた一冊です。2018/07/07
まろ
3
★★★☆☆ コロナの影響で自由時間が増えたので、将棋に再挑戦!幼少期に少しやった程度だったので、バリバリの初心者。とりあえず将棋入門の本を読み終わり、これから何をすれば強くなれるのか分からなかった時に出会った1冊。まずは1手詰の問題でパターンを覚えることが大事だと分かりました。戦法を理解するのはまだまだ先で良いと分かり一安心。【継続は力なり】 2020/07/30
釘宮笙
2
藤井聡太の快進撃で到来した将棋ブームのあやかり本かもしれないが、「教える将棋」に目覚めた高橋和元女流棋士の幼年者(幼稚園年中組~小学生)への指導の手腕は確か。里見香奈が10歳のみぎり「毎日詰将棋を三問解く」という指切りげんまんの約束が現在の女流最高峰の誕生につながった。私も初心者ということで高橋先生の指導を参考にしたい。12級が「四間飛車戦法を覚える」。まだこれができていないので13級あたりか?『将棋世界』に葉書を出して級位判定をしてもらおう。将棋は子供の成長に有益だが、プロ棋士になるのは勧めないとか。2021/06/20
ニーハー
2
女流棋士3段のアドバイス2020/07/11
siomin
1
少年少女に将棋の指導を行う元女流棋士の新書。頭脳スポーツであり,集中力や先を読む力,礼儀や大局観を学べるなど,将棋を勧める意義を説いています。いちばん興味深いのは,著者の方針として指導すると感情が入ってしまうので自分の子には全く指導しないこと。逆に親は将棋に関心がないほうがありがたいそう。それと,将棋の世界の厳しさを知っているので,子にプロを目指してほしくないプロがほとんどというエピソード。そういえば,二世のプロってそこまで多くはないはず。2018/06/11