内容説明
世界中で民主主義が劣化している。アメリカのトランプ現象、イギリスのEU離脱、フランス極右政党の台頭など、多数の民意を反映した選択は、目先の利益のみを優先し、自国の生き残りを賭けたものばかりだ。協調、協和といった精神からかけ離れたむき出しの欲望が民主主義と結びつき、社会の分断は加速する。今、世界の知性たちは何を考えるのか―?人々の心の闇を見続けてきた老練な社会心理学者から、若き天才哲学者まで六人が考察する政治変動の深層と、民主主義の混迷。世界の現実を知る必読書。
目次
1 迷走する「民主主義」―世界を覆う分断(三つのシナリオの先に―ヤシャ・モンク(Yascha Mounk))
2へのイントロダクション ホッブズが迫る人間の本質を考える
2 アメリカの激情 フランスの憂鬱―人々の心の底を暴き出せ(ただすべてを焼き尽くしてほしかった―ジョナサン・ハイト(Johathan Haidt)
民主主義のイノベーションのために―シンシア・フルーリー(Cynthia Fleury))
3へのイントロダクション 「五月革命」とは何だったのか?空転したエリートたちの想いと大衆の本音
3 「二つの革命」の負の遺産―「歴史の終わり」は来ない(生き延びるためにゲームのルールを知れ―マルセル・ゴーシェ(Marcel Gauchet)
パイロットがいない飛行機のゆくえ―ジャン=ピエール・ルゴフ(Jean‐Pierre Le Goff))
4へのイントロダクション ヨーロッパ知性の真価が問われる時
4 民主主義の定義を更新せよ(世界は存在しない 民主主義は存在する―マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel))
著者等紹介
丸山俊一[マルヤマシュンイチ]
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。教養番組部ディレクターなどを経て、NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学、東京藝術大学では非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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