内容説明
健康という病が、いま日本列島を覆っている。メディアに溢れる健康情報は、それぞれ科学的根拠や統計、資料などの専門話を駆使して、いかにも説得力のある気配をもたらしているが問題は、それらがしばしば正反対の意見を主張することだ。そして私たちはついなるほどと納得し、きのうは東、きょうは西と流されてしまう。健康への過剰な不安から右往左往するこの暮らしぶりは、一種の病気と言えまいか―。正しい情報を見つけ出すヘルスリテラシーのすすめから、養生の作法、医療との付き合い方まで、健康ストレスがみるみる解消する新・健康論。
目次
「健康でありたい病」の私たち(日本列島を覆う「健康という病」;風呂にもおちおち入れない ほか)
健康情報とどうつき合うか(どの記事も充実していておそろしい;医学は進歩し、専門家の意見は分かれる ほか)
養生するか、病院頼みか(ついに軍門にくだるか;左脚の痛みとの格闘 ほか)
「身体語」を聴くということ(養生は「身体語」をマスターすることから;片頭痛を治めようとした話 ほか)
健康寿命と老いについて(年寄り笑うな、あしたの自分;元気で長生き、が叶う人は少い ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞を受賞。『親鸞』(10年刊)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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