内容説明
ブッダは、人生の「苦」から抜け出すには、出家して修行、すなわち瞑想を実践することで、煩悩を解脱した「悟り」に至らなくてはならないと説いた。では出家したくないのはもちろん、欲望を捨てたくない、悟りも目指したくない「普通の人」は、「苦」から逃れられないのか?「普通の人」の生活にブッダの教えはどう役立つのか?瞑想をすると何が変わるのか?タイで三十年近く出家生活を送る日本人僧侶と気鋭の仏教研究者が、スリリングな対話を通して「実践する仏教」の本質に迫る。
目次
序章 「実践する仏教」のパースペクティブ(「ナラテボー」は「エンジェル・マン」;智慧と慈悲のプラクティカルな総合 ほか)
第1章 智慧の章(「実相」の智慧と「実践」の慈悲;コーンフィールド氏のタイ・ミャンマー修行体験 ほか)
第2章 慈悲の章(説き尽くされた「智慧」、いまだ完結していない「慈悲」;テーラワーダは「人生否定、来世志向および二元論的」? ほか)
第3章 自由の章(世間的な意味での「自由」とは?;仏教的な「自由」は世間的な「自由」とどう違うのか ほか)
著者等紹介
ナラテボー,プラユキ[ナラテボー,プラユキ] [Naradevo,Phra Yuki]
1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。88年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキエン師の下で出家。以後、開発僧、瞑想指導者として活動
魚川祐司[ウオカワユウジ]
1979年、千葉県生まれ。著述・翻訳家。東京大学文学部思想文化学科卒業(西洋哲学専攻)、同大学院人文社会系研究科博士課程満期退学(インド哲学・仏教学専攻)。2009年末よりミャンマーに渡航し、テーラワーダ仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由等をテーマとした研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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