内容説明
「ナンバープレートの4桁が素数だと嬉しくなる」「花火を見れば炎色反応について語りだす」「揺れを感じると震源までの距離を計算し始める」「液体窒素でバナナを凍らせる」…。本書では理系の人なら身に覚えのある(そして文系の人は不可解な顔をする)「あるある」な行動や習性を蒐集し、その背後の科学的論理をやさしく解説。ベッセル関数、ポアソン確率、ガウス分布、ダーク・マターなど科学の知識が身につき、謎多き理系の人々への親しみが増す一冊。
目次
第1章 数学あるある
第2章 実験室あるある
第3章 日常生活あるある
第4章 天文あるある
第5章 誤解あるある
番外編 理系あるあるショートショート
著者等紹介
小谷太郎[コタニタロウ]
博士(理学)。専門は宇宙物理学と観測装置開発。1967年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。理化学研究所を経てアメリカのNASAゴダード宇宙飛行センターに在籍。帰国後、立教大学などで教鞭を執るかたわら、科学のおもしろさを一般に広く伝える著作活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんみー
52
私は理系(だと思ってる)。あるある!と思いたいので手にとってみた。うん、あるあるあるよ〜って思っても書いてあるのはまるでお勉強の延長みたいで、読んでて全てが理解できるわけじゃなかった。本当に私は理系人間なのか?と自問自答。読み終えて思ったこと。理系の人間は誇大表現を嫌う。だから一般受けするコマーシャルは作れない。余りにも細かなことを気にするので会社では上職になれる奴はいない。文系の方が気楽そうでいいよー。2014/07/03
トムトム
35
電車の中で吹き出すぐらい面白かった!「理系のこういうところ、面倒くさいよね」「あるある、分かる!」という内容なのですが、ところどころ自分が当てはまってしまい苦笑い(;^ω^) 小谷太郎さん、ファンになってしまいました!2020/07/25
Tadashi_N
26
確かにあるある。ドップラー効果、液体窒素、雷の距離、統計の有意性などなど。2018/11/18
emi
26
ひたすら笑って読了。私は理系好きだし意外にも共感できる部分が多かった。この本は理系思考を具体例でゆるっと説明している。理系思考は一つのことを突き詰めて行く思考だと思う。突き詰め方は幅広く、傍目には難解だったりするけど、辿り着きたい結果は一つ。ここにあるのはそんな愛すべき理系思考の姿。だから身近にいるならば、隣の理系思考の話にも耳を傾けてみてほしいな、と思う。人が一番輝いている姿、それはその人が本当に好きなことをしている姿だと私は感じているから。最後にリケジョに対する見方への忠告があるのもよかった。2014/11/25
さっちゃん
23
手軽に読めるネタ本。周りの理系人間を思い浮かべながら「あ~、あるわ~」と納得したり。ドップラー効果や炎色反応は文系でもけっこう言うから、理系度レベル別にしてもらえるともっと面白かったかな。理系の(文系から見た)意味不明さ(失礼!)は出しきれてないけど、雑学本として面白い。2019/01/14
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