幻冬舎新書<br> 弱者はもう救われないのか

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幻冬舎新書
弱者はもう救われないのか

  • 香山 リカ【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 幻冬舎(2014/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344983458
  • NDC分類 369.021
  • Cコード C0295

内容説明

大企業優遇の経済政策、生活保護費など社会保障費の削減、社会全体に浸透する「人の価値は稼ぎで決まる」という価値観…国による「弱者切り捨て」が進み、人々もそれを受け入れつつある日本社会。この流れは、日本だけでなく、グローバリズムに席巻された世界全体の潮流でもある。私たちは人類が苦闘の末に獲得した「自由と公正を柱とする福祉国家」のモデルを、このまま手放してしまうのか?古今の思想・宗教に弱者救済の根拠を探り、市場経済と多数決を乗り越える新しい倫理を模索する、渾身の論考。

目次

序章 私たちがいま手放そうとしているもの
第1章 「社会的弱者」への思い―私の場合
第2章 人の価値が稼ぎで決まる国
第3章 リベラル派知識人の責任
第4章 弱者は世界中で切り捨てられている
第5章 そもそもなぜ救わなくてはいけないのか
第6章 それでも人は手を差しのべてきた

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会批評、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ito

48
タイトルに惹かれて読んだ。「弱者はもう救われないのか」という問題意識に対する解答は得られないが、著者は重要な問いを行う。「そもそもなぜ救わなくてはいけないのか」という問いである。これに対して宗教、哲学、道徳、福祉等の視点から検討が加えられる。それらは究極の答えにはならないが、考え続けてきた歴史を鑑みれば、人間は積極的にかつ自発的に弱者を救いたいのだと著者は述べる。だから、「困っている人を助けるのに、理由は必要ない」のである。「何とかしよう」と行動すること、弱者切り捨てを許さない態度が重要だと思う。2014/10/20

うさうさ

23
所得格差はどんどん広がる中で、まさにタイムリーなテーマではあるが、文章なのか、言い回しなのか、かなり分かりにくかった。著者の本は読みやすいのだけど、これは苦戦した。 「なぜ弱者を救わないといけないのか?」が一番興味深く、この本のキモではないだろうか。自己責任についても考えさせられる。2018/02/11

まゆまゆ

8
近代化が進んだ明治時代、国は貧困層に対しては見て見ぬふりで何もせず切り捨て、格差を肯定した。戦後その反省もあって国として福祉を行うことしたはずが、現在ではまるで明治時代に逆戻りするかのように切り捨てが模索されている。市場主義、個人主義、多数決の民主主義が行きつく先、確実に切り捨てが起こる。その時、人々の心のなかに「かわいそう。何とかしなきゃ。」という心は残っているのだろうか……2014/08/14

Aby

8
そうしたいから,弱者を救済する.好きでそうしているんだから,理由は各自で好きにでっちあげるがよろしい.極端な表現だが,私もそれで良いと思う.私は「社会的公正」という言葉が好きなので,これでよろしく.2014/07/23

バーバラ

8
戦後の日本社会を支えてきた社会保障制度が、昨今、急速に崩壊しつつあることを、精神科医である著者が問題提起している。イラク人質事件や芸能人家族の生活保護受給へのバッシング、伊達直人現象など、記憶に残る出来事を事例に、弱者切り捨てに潜む心理や、困っている人に手を差し伸べようとする気持ちをわかりやすく読み解いてある。読んでいて楽しい内容ではないが、最後に、困難な状況にある子ども達に音楽教育を施すことで、機会の均等に尽力するベネズエラの音楽家ドゥダメルの活動が紹介してあり、少し明るい気持ちになれた。2014/07/12

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