内容説明
人件費は、中国の5分の1。マジメで勤勉、日本語習熟者も多数―。今、中国に代わるモノづくりの拠点として世界中の企業が殺到するミャンマー。平均年齢27歳(日本は45歳)と抜群に若い国は、未来の消費市場としての期待も熱い。民主化に舵を切り、米欧からの経済制裁も解除された今、ミャンマーは手つかずのビジネス資源の宝庫だ。現地コンサルタントが実地で掴んだ、有望なビジネスジャンルから一筋縄ではいかないリスクまで本音の情報を伝授。
目次
序章 ミャンマーを理解すべき時代の波
第1章 ミャンマーの歴史を知らずにビジネスは語れない
第2章 暮らしを知ってこそミャンマーへの理解は深まる
第3章 ミャンマーが成長市場として期待される理由
第4章 中国に代わるミャンマー経済の強み
第5章 新聞ではわからないミャンマー経済の未来
著者等紹介
小原祥嵩[オハラヨシタカ]
1982年兵庫県生まれ。ハバタク株式会社取締役・アジア地域統括。アイ・ビー・エムビジネスコンサルティングサービス株式会社(現・日本IBM)にて戦略コンサルタントとして複数の業界・業種のクライアントに対する業務・組織変革支援にたずさわったのち、独立、ハバタク株式会社を設立。現在は、ベトナム・ホーチミンを拠点に、ASEAN圏へのビジネス展開支援やベトナム現地企業に対するコンサルティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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赤星琢哉
23
ネ・ウィンの日本名が高杉晋とは熱い。国の文化や歴史を学ぶことは、その国でコミュニケーションする上でとても重要。しかし日本人がNATO(No Action Talk Only)と言われているのは悲しいな〜。そうならないように頑張ろう!ターニングポイントの2015年。これから楽しみ!2015/09/19
Akihiro Nishio
16
来月のミャンマー出張に向けて、ミャンマー本を読み始める。2013年発刊の本で、ミャンマーの民政移管後2年しか経ってない段階での情報なので不確定な話が多い。改定版を出して欲しいな。内容的にはミャンマーの歴史や人々の生き方、ビジネスのやり方などが短くまとまっており、最初に読む本としてはいいんじゃないかな。本当にミャンマーが中国依存から離脱したいと意図しているなら、日本はもっと投資すべきだし、圧倒的に出遅れている。2018/09/25
佐藤一臣
14
ミャンマーで一儲けしたいと考えている人にはちょっと興味を引く話かもしれません。ただ、5つの真実というのは目次通りなのか「歴史を知る」「暮らしを知る」「成長市場として期待される理由を知る」「経済の強みを知る」「経済の未来を知る」なのでしょうかね。第4章と5章は第1~3章と被っているところが多く、読んでいて飽きてきます。バブルなミャンマーに参入して儲けるのではなく、ミャンマーの人々が自立して経済を作るよう援助する姿勢を持つ外国人がどれくらいいるのかを知りたかったなぁ。2016/08/25
makimakimasa
4
5つの真実のうち、2つ目までは歴史と生活に関する基本情報の概略。メインは第三章からの経済面。ミャンマーは総輸出額の約4割を天然ガスが占め(ほとんどタイ向け)、豆類(国民の約8割が農業従事者)や縫製品、宝石類(ルビーやヒスイなど)も多い(2011)。一般労働者の月収は中国$366、ベトナム$150に対して、ミャンマー$70(2012)。外国企業の進出状況は日本105社、中国27000社(2013)。視察の数だけ多い日本は、即断即決の中国と韓国に遅れを取っている。コカ・コーラは約60年振りに現地生産開始。2015/12/01
奈良 楓
2
ミャンマー株に投資できた暁のことを考え読みましたが、面白かったです。「儲ける」とタイトルにありますが、ミャンマー熱を過度に煽るような本ではありませんでした。ミャンマーのいいところ、悪いところを公平に述べています。2014/06/27