内容説明
農薬使用を前提に品種改良された日本のリンゴを、農薬も肥料も使わずにつくる方法を見つけた農家・木村秋則。彼の畑には、通常の1.5倍から2倍の微生物が生息するため土は肥え、伸び放題の草にすみ着く多種多様な昆虫類が害虫の大量発生を抑えている。また、リンゴ自体の免疫機能が高く、病気に対する耐性も強い。木村の畑を研究する学者が、「奇跡のリンゴ」を生み出した「自然栽培」の驚異のメカニズムを分かりやすく解説。
目次
序章 奇跡のリンゴ園との出会い
第1章 生物の力を利用する自然栽培
第2章 多様性が生産性を上げる
第3章 肥料の代わりに土壌の微生物が畑を肥やす
第4章 害虫はどのように姿を消したか―「生物間相互作用ネットワーク」が害虫防除を可能にした
第5章 なぜ病気が抑えられるか―「植物免疫」を使った病害防除
第6章 自然栽培の科学と技術
第7章 自然栽培の未来
著者等紹介
杉山修一[スギヤマシュウイチ]
1955年、札幌生まれ。弘前大学農学生命科学部教授。77年北海道大学農学部卒業。81年北海道大学農学部助手。ハーバード大学生物進化学部研究員などを経て現職。専門は植物生態学。2003年に木村秋則氏と出会い、それ以来、無農薬・無肥料で作物栽培が成立するメカニズムを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
64
アマゾン購入。 すごい畑のすごい土のすごい生態系の話。人間は環境整備の脇役に徹するべき。 環境を整えて畑の生きものが喜ぶ様子は今流行りのゲーム、ぽこポケだなぁ。 20世紀を代表する生物学者ワトソン(分子生物学者でDNAの人)vsウィルソン(生物社会学者で生態学の人)の話が個人的に一番気になった。生化学vs進化論という話なので昔youtubeで見た卵が先かニワトリが先かの話にもダブった。この対立はそっくりそのまま慣行農業vs自然農にも当てはまるとか?個人的には進化論派なんだよなぁ。2026/04/26
けんとまん1007
24
自分で、畑をそれなりにやり始めて数年。一般的なイメージでいう農薬は使わないことにしている。竹とかから作られた酢などを使う場合はある。化成肥料も少し使っているので、有機ではないわけだ。それでも、草対策は草刈機や鎌、トラクターでやって、除草剤は使っていない。で、本を図書館で目にして読んでみたが、リンゴの木村さん関連のことが多いものだったので、少し、残念。ではあるが、微生物や小動物などのことは、そうだろうなと思う。土を起こしていて、ミミズがいたりすると嬉しくなる。ミミズもいない土は・・・ぞっとする。2015/07/22
Humbaba
13
なぜそのような現象が起こるのかはわからなくとも、再現性のある現象であれば理由は遠からず解明されるであろう。最初のうちは従来の常識と異なっているために受け入れられなくても、それが効果的であるとわかれば導入しようとする人は出てくる。そうやって広まっていけば、いずれは皆がその方法を選ぶようになるだろう。2013/12/25
むつこ
12
木村さんのこと(奇跡のリンゴ)ばかりだった感じ。題名や副題にも載せてほしかった。2015/03/15
Yoshihiro Yamamoto
4
A 長いこと家庭菜園をやっているが、土づくりが成否の9割以上を左右することを骨身に染みて感じている。無農薬は実践しているが、肥料にはどうしても頼ってしまっていた。ここまですごい土を作れるものなのか…。周囲は住宅が密集しているので、生態系がどうしても問題となる。うーむ。2025/12/28




