内容説明
名人・立川談志亡き今、これから落語を聴こうとする者が、失敗せずに楽しむコツは?ファン歴三十数年の著者が、業界のしがらみゼロの“客目線”で親しみ方を大胆指南。「聴く前に、興津要編の作品集『古典落語』を読むと理解倍増」「寄席へ行くより名人のCD」「初心者は志ん朝から聴け」「志ん生は皆が褒めるが江戸弁がキツくて分かりづらい」…定説に時に突っ込みながら、うまい噺家、聴き方のツボ、演目の背景・歴史を一挙紹介。落語ツウも開眼多数の新感覚の入門書。
目次
第1章 落語に「テキスト」はあるか
第2章 「江戸」ではない近代落語
第3章 「廓ばなし」の困難
第4章 私の推す名人たち
第5章 名人藝の技術
第6章 ネタに突っ込みをいれる
第7章 「名人」以後の落語家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
15
落語評論家は数多くいてそれぞれご贔屓があるのでそれを差し引くことが必要です。もっともそれができれば入門者ではないのですが・・。幅広く評論を読み広い視点をもつことと、実際の落語を聞いて自分で判断することが必要ですね。2019/01/06
Syo
12
小谷野敦。 かなり性格が捻れている ような気がするけど、 本音で話してくれそうなので しばらく付き合ってみることに。 でも、途中から飛ばし読み。 あんまり、っていうか 全然面白くなかったかも。2015/03/08
インフルエンザになった寺
11
小谷野本が面白いのは、何と言っても好き嫌いが書かれているからに尽きる。ゴシップや悪口もお馴染みだが、同じくらい何かや誰かを褒めてもいる。著者の好みに賛同したりしなかったり。そういう読書は淋しくない。小谷野敦という人も、誰かと対話する事を内心望んでいるのでは無かろうか。落語同様、面白くて勉強になる本を書いている人は、この人が今一番だ。2012/06/07
ミネ吉
10
著者の小谷野敦さんは20年くらい前に「もてない男」を読んで知っていたが、落語の本を書いているとは意外だった。読んでみると小谷野さんは筋金入りの落語好きらしく、中学生のころに落研に入り、興津要の「古典落語」をぼろぼろになるまで読んで覚えて学園祭で披露していたとか。こだわりの強い著者らしく、世の中の権威的なものに頓着せず、嫌いなものは嫌い、好きなものは好きとはっきり書いてくれるのが小気味よく、とても楽しく読めた。ベーシックな入門書とは言えないかもしれないが、文学者ならではの豊富な知識がためになる。2025/09/21
1.3manen
10
エロいが、意外な岩波文庫の「近世笑話集」中巻『安永期小咄本集』を覚えておきたい(22頁)。立川談志師匠は、上納金制度を作ったという(76頁)。弟子が金を出す。談慶師匠にも聞いてみたい。ツイッターでつぶやいてもらえるといいが。笑点は無料だが、そのメンバーが落語をやるとなると、有料チケット代金がかかる。不思議な感じを受ける。地方興行に見えるとのことから。2013/06/21




