内容説明
心臓外科医が患者を四人連続死なせたがそれを「トレーニング」とうそぶいた(東京医大)、未熟な医師がマニュアルを見ながらの内視鏡手術で死なせた(慈恵医大青戸)、人工心肺の操作ミスで死なせたあとカルテを改竄(東京女子医大)…なぜ医療の最高峰ともいうべき大学病院は事故を繰り返し、患者の期待に応えられないのか。その驚くべき実態と医師たちのホンネに迫り、医者と患者の間に立ちはだかる本質的な壁を浮き彫りにした。
目次
第1章 「大学病院だから安心」ではない
第2章 大学病院の言い分
第3章 大学病院は人体実験をするところか
第4章 必要悪「医局」を崩壊させたのはだれか
第5章 先祖がえりした新臨床研修制度
第6章 産科医、小児科医につづき、外科医もいなくなる
第7章 大学病院の初期化が必要
著者等紹介
久坂部羊[クサカベヨウ]
医師・作家。1955年、大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。2003年、小説『廃用身』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
44
医療現場の実態がわかやすく書かれている。聖域だけども生身の人間のやることだからイロイロ問題が出て来るわけだ。患者としては、実態を教えてもらったほうが安心できるので良い。2020/09/04
James Hayashi
42
大学病院に安心感と信頼を置くのは危険な様だ。見習い、経験不足の医師が多く、OJT(実験台もしくは生贄?)になる場合もあるためという。それと同時に日本の医療の問題点を指摘。産科や小児科などこれからの日本に絶対不可欠であるに関わらず、人手不足、過酷労働は続く。国家試験で医師免許を与えるのでなく、仮免に値する臨床実習許可証にするというのは良い案でないか?患者と医師本人の両者とも信頼をおける状況づくり。2019/12/05
マリリン
39
タイトルは芳しくないものの、気付かなかった当たり前の事に気づかせてくれた。医師だって初仕事の日がありキャリアを積む段階もあるという事は肝に銘じておきたい。自身の新人の頃を振り返ると特に。子育て終わったから実験台になってもいいかなと思うこともある。薬の副作用然り。大学病院の実態は、なるほどと思い読んだ。現状にそぐわないという事を把握していないかのような行政。産科医逮捕の話は以前も聞いた事がある。報道を鵜呑みにしてはいけないと改めて思う。2023/04/20
きさらぎ
39
知りたかった内容とは少し違ったかな。医者の目から見た大学病院の実情なので、医者ではない自分には高度な内容すぎる( ;∀;) 自分も含め世間では、大学病院には”安心”という良いイメージがあるように思う。でもそれって幻想なんだな、と思わされた。2015/04/24
鈴
25
現役のお医者さんが、こんなことまで書いちゃっていいのかー?とちょっとハラハラした。久坂部さんの書く小説に通ずるものがあるなぁと思った。たまたま「悪医」読んだばかりだし。子供が大学病院にお世話になっているので、これを読んで先生方に不信感を持ってしまわないかと心配していたが、それは大丈夫。むしろ、先生方も大変ね~お疲れさま!という気持ちが強くなったかも。2014/10/02
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