内容説明
河北藩士の軒祥は、この世に生まれたのになぜ死ななければならないのかという心の闇を抱えていた。永遠には生きられない人の儚さに絶望した軒祥は、出世して名を残せば、死後も人々の記憶の中で生き続けられると考えた。出世のために必死に働きながら、次第に謀略に手を染めていく…。藩の頂点に上り詰めた軒祥が最終的に手にした結論とは何か。生きることの意味を考えさせられる時代小説。
著者等紹介
深江允[フカエマコト]
1942年2月生まれ。東京医科歯科大学歯学部卒、同大学院修了。同大学助手を経て、鶴見大学歯学部教授(生化学)。2009年3月退官、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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