内容説明
美馬祐一郎は鉄鋼会社社長を引退し、趣味の蕎麦づくりに勤しむ落ち着いた日々を送っていた。そこへ訪れた一本の電話。元部下である現総理の悲痛な懇願。「人を活かすことで企業再生を実現してきた美馬さんに、ぜひとも社会保障改革本部の本部長に就任し、日本再生に貢献して頂きたい」―政界初心者の美馬の元に群がる悪意と謀略。果たして美馬は社会保障改革を実現し、孫世代のための豊かな日本を築くことができるのか?読み出したら止まらない、圧巻の政治小説!
著者等紹介
安達和夫[アダチカズオ]
千葉県出身。IT企業に30年余り在籍した後に独立。現在は、NPO法人を基盤に国内・国外を問わず幅広い情報交流を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yunemo
13
今まさに、喉元に突き付けられた問題。このままの状態であるなら、間違いなく日本破綻へまっしぐら。進むべき道はどこ?進まなければ破綻、進んでも、それぞれの立場での痛みは必至。社会保障の本質をしっかりと見極めないと!本作品、政治小説としての位置付け。将来の豊かさを堅持するために、今この時にやらなくてはならないこと、この大義名分で、旧弊を排除していくための政治過程。この過程が生々しい。出来上がった巨大な動きの取れない組織、官僚であり、政党であり、壊して初めて機能。社会保障制度改革国民会議、このように進んでいたら。2016/05/15
ゴルビー
1
自身も終活が視野に入る年齢となった。平均余命の伸長を無責任に是として良いのか?と最近思う。包括抜本改革はまさに現況日本の課題である。一定年齢以上は、安楽死の選択もありと思う。2017/10/30