目次
国際法と国家領域
領域の帰属に関する国際法の規則(伝統的な領域権原の様式;新たな領域権原の可能性)
国際裁判で提示された領域紛争の解決基準―マンキエ・エクレオ事件をめぐって(事実;紛争の性質;争点;小括)
日本の実行の検討(一九〇五年以降;一九〇五年以前)
著者等紹介
中野徹也[ナカノテツヤ]
1969年大阪府生まれ。関西大学大学院法学研究科博士課程、関西大学法学部専任講師、同准教授を経て、2012年から現職。専門は国際法。国際法学会、世界法学会会員。第2期~第4期島根県竹島問題研究会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YUTAKA T
4
日韓の間の竹島問題について、イギリスとフランスの間にあって領土問題になり、国際司法裁判所に提訴されて解決したマンキエ・エクレオ事件を参照しながら、考えてみるという本です。マンキエ・エクレオ事件という領土紛争についてまったく知らなかったので、非常に参考になりました。筆者の意見では竹島は日本領ですが、筆者も認めているように、イギリスのマンキエ・エクレオの領有の証拠よりも、日本の竹島に対する証拠は弱いもので、はっきりしないと言います。韓国よりはマシというレベルで予断を許さないというところだと言います。2023/12/07