内容説明
蘇我本宗家滅亡後、宝姫王たち大王家は様々な困難に見舞われていた。葛城皇子と間人皇女兄妹の密通の発覚に続き、軽皇子(孝徳天皇)の暴政もあり、国内には不穏な空気が漂っていた。一方で、韓半島の大きな動乱が今にも倭国をのみ込もうとしていた。この倭国の危機を救うため、宝の最愛の人、高向黒麻呂が唐へ出発し、宝は再び大王に即位することになった。だが、大王家に新たな火種が生じ、白村江の戦い、壬申の乱とさらなる苦境に陥っていく―。長編古代史ロマン三部作、ついに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
50
最終巻。上中下×450頁の大作を読み終えた満足感と、そしてとにかく面白かった!この物語は宝姫王(後の皇極・斉明天皇)を主人公に厩戸皇子をはじめとるする皇子さま皇女さま方、蘇我一族、中臣鎌足…錚々たる人物が出てきて政争を繰り返す歴史物語。でも私はこの物語を斎王の宝姫王と隋に向かう留学生高向黒麻呂の身分違いの恋物語として読んだ。宝姫王の生涯をかけた大恋愛、感動した!さて。万葉集で登場人物たちの歌を読んで余韻に浸ろう♪2018/10/02
真理そら
19
天武天皇の出自が大胆な仮説なので興味深い。しかしこの仮説に基づくと桓武以降の天皇をめぐる抗争(?)がなぜ起きているのかわからなくなる。とにかく最初に三冊をまとめて見たときはあまりのボリュームに「読みこなせるだろうか」と不安になる程の超大作だったが楽しく読めた。2017/02/25
nori
6
It is pity for chapter of 壬申の乱. Author must release "皓日 持統天皇物語" ?? and it is part of it, after this release. According to her YouTube channel, she introduce places until 加太, so I will expect further topics in 伊勢, 尾張 and 美濃.2025/07/08
こにぃ
6
終わった。寂しい。 自分的にはラスト一行がドカンときた。2015/05/13
チャック
4
ようやく 第3部読み終わりました。飛鳥 奈良時代の小説が好きです。 場面ごとの登場人物がその時の主役になって、心情まで書かれています。 歴史では謎の人物(斉明の初婚相手)が高向黒麻呂として登場、フアンになりそうです。(笑) 三部作 立て続けに読んだので、他の本が読めなかった。^_^;2017/07/09
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