内容説明
昭和二十年八月十五日、太平洋戦争終結。それは、その女の子にとっては部屋が明るくなってうれしいという程度のものでした。もうアメリカ軍の爆撃を避けるために灯火管制を受けなくていいのだということです。本当に戦争が終わったとわかったのは、翌春、九畳の小さな村のれんげ草畑の中でした。戦中戦後を通して子供の目に映った戦争の姿を克明に描いた、ほかに類を見ない戦争体験記。
目次
第1章 昭和二十年、私は四歳でした
第2章 「終戦の日」
第3章 戦後の子供たち
第4章 村での生活
第5章 祖父の郷里、私の「ふるさと」
著者等紹介
花野ひろこ[ハナノヒロコ]
1940年旧満州大連市生まれ。福岡県立伝習館高等学校卒業。西南学院大学児童教育科卒業。幼児教育に携わったあと、九州各地でパンフラワーの講師としてその普及に尽力し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。