内容説明
江戸随一の人気役者となった八代目市川團十郎は、江戸払いとなっていた父海老蔵と三河で久しぶりの再会を果たした。海老蔵の頼みを断り切れず、團十郎は名古屋で舞台に立つが、その後、大坂で突如謎の自殺を遂げる。團十郎の死の真相を知ろうとする中、海老蔵は市川團十郎という名で生きざるをえなかった息子の悲しみを知る―。深く結ばれた父子の葛藤を切なく描いた時代小説。
著者等紹介
井下正三郎[イノシタショウザブロウ]
1945年長崎県生まれ。関西大学法学部卒。元・高松市菊池寛記念館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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