内容説明
他人の目は気にしない「中国人」、他人も自分も愛せる「米国人」、他人ばかりを気にする「日本人」。北京大学、東京大学、ハーバード大学、超名門医学部で学んだ中国人医師によるうつと闘う日本人への処方箋。
目次
第１章 他人の評価を重視するから日本人は“うつ”になる
第２章 日本人の生真面目すぎる思考が“うつ”を長引かせる
第３章 回復までのプロセスを知ることから始まる“うつ治療”
第４章 抗うつ薬の効果を最大限に引き出す「うつ克服プログラム」
第５章 うつと似た症状を発症させる“うつもどき”には要注意
第６章 “うつ”にならない生活習慣で再発知らずの毎日を手に入れる
著者等紹介
程衛［テイマモル］
医学博士。患者の症状や疾患だけでなく心理面や生活面など、あらゆる方向から総合的に診断を行なう「全人的医療」をめざす。正確な情報を患者一人ひとりに丁寧に伝えることを信条とし、３６４日患者を受け付けている。北京大学医学部卒業後、北京大学医学部付属第一病院勤務を経て、渡日。日本国医師免許取得後、国立相模原病院勤務、東京大学医学部付属病院勤務。ハーバード大学医学部客員研究員、東京大学医科学研究所入所、東京大学医学部大学院卒業。１９９５年に日本に帰化。医療法人社団ピクシス ノリ・メディカルクリニック笹塚南院長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Humbaba
13
うつ病になるというのは、その人が悪いというわけではない。だれでもうつ病になる可能性があるということを知っておき、かつもしもその徴候があったとすればまずそれを認めること。事実を認めずに無理をしていては、症状が悪化して取り返しのつかないことになってしまう。2015/06/30
舟江
6
最近の若い人たちと話をすると馬鹿丁寧で、世の中が変わった感がする。その時この本が目に付き読んだ。著者は北京大学医学部卒業後、東大とハーバードの院を卒業した人だというが、アメリカ人の評に関しては、アメリカに住んでいる外国人の評の間違いなのではないかと思った。2020/03/17
Humbaba
5
うつ病に対するイメージは昔からそれほど変わっていない。しかし、うつ病に対する知識や情報は昔と比べれば格段に多くなっており、対処法もある程度はわかっている。一瞬で治療が完了するという夢物語は実現していないものの、適切な対処をすれば復帰は可能である。2016/04/21
きつねのこんた
3
ここ10年くらい、風邪等をひくとお世話になっている病院の先生が執筆なさった本。中国出身の先生で、とても穏やかな先生です。スーパーエリートなのに、偉そうな所は一切なく、素晴らしい先生です。この本の内容もとても優しく分かりやすく、読んでいると心が落ち着きました。2020/05/01
うつぼ
3
北京大卒、東京大学、ハーバード大学留学と、三カ国での生活・医療活動経験のある中国人医師による、鬱病などの精神疾患を軸とした「日本人論」。と思いきや、それは主に前半部で、後半はほとんど鬱病治療についてのノウハウと考え方の「教授書」であった。しかしいずれにせよ良書で、鬱について非常に易しい言葉で、しかも詳しく書かれている。主に鬱病のメカニズムと薬との付き合い方について書かれており、鬱をもっとフィジカルなものとしてとらえる為に必要な知識を授けてくれる。患者やその周囲の人が読むと心が救われる部分があるだろう。2015/03/13
