内容説明
世界でもトップクラスの水準を誇る日本の産科医療。しかし、医療が進歩した今も、妊娠・出産が母親とお腹の子にとって「命がけ」である事実は、変わらない。無事に生まれてくるのは当たり前ではないが、決して特別な方法でなくても母子ともに無事に出産を迎えることはできる。大切な命を守り、育むための、妊娠・出産の“常識”。
目次
第1章 妊娠・出産はいつの時代も命がけ(「お産は病気ではない―」;昔からの風習に込められた母子ともに無事な出産 ほか)
第2章 安定期は母子の「安全」を保障するものではない(特別感が増す現代女性の妊娠・出産;「命がけの仕事」から「うれしい・楽しい」ものになった妊娠・出産 ほか)
第3章 つわりや陣痛の苦しみを受け入れることから安産は始まる(「お産の本質」とは何か;新しい生命の始まり、「妊娠超初期」について ほか)
第4章 妊娠・出産は賢い母になるための準備期間(身体の変化とリスクを理解してとるべき行動を選択する;2週間で別人のように身体が変化するからこそ油断は大敵 ほか)
著者等紹介
小川博康[オガワヒロヤス]
医学博士。日本産科婦人科学会専門医。医療法人小川クリニック院長。日本医科大学卒業、同大学産婦人科学教室入局。私学共済下谷病院、恩賜財団母子愛育会愛育病院、横浜赤十字病院などを経て、大学退局後、平成9年に小川クリニックへ帰属。大学勤務中は、一般産婦人科診療、癌の治療を行い、特に胎児診断・胎児治療を専門としていた。「胎児に対する胎内交換輸血」「一絨毛膜双胎一児死亡例における胎内手術」といった世界で一例しか成功していない手術など数々の胎内治療を成功させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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