目次
中国古代漢詩にみる「風月」の空間美意識
韓国古代漢詩にみる「風月」の空間美意識
日本古代漢詩にみる「風月」の空間美意識
東アジア重陽の節句にみる空間美意識
中国曲水宴にみる庭園文化の形成
日本庭園の伝統的空間認識
庭園の立地環境を読み解く
庭園意匠の抽象化
近代日本庭園のめざした自然
現代の「市中の山居」をつくり出す
香りの「いろは」
日本の香りが来た道
香り文化の広がり
『源氏物語』の風情を彩る庭園の香り
桂離宮の「香り風景」、そして現代へ
著者等紹介
野村朋弘[ノムラトモヒロ]
1975年北海道生まれ。國學院大學大学院で日本史学を専攻。2006~2007年、國學院大學21世紀COEプログラム研究員、2009~2011年、京都造形芸術大学非常勤講師。2012年から京都造形芸術大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Marie
1
中夜天中望 憶君思見君 李白。漢詩におせる風月を読みながら、方法しか学生の頃は習わなかったな、と思う。今、漢詩を改めて読んだら全然違うだろう。庭園は「自然と人と時間との共同作品」であり「囲われた空間の中だけでの美意識の表現」ではない。四季によって香りの違う、1本の金木犀が場所によって違う「香りの風景」が作られてるという桂離宮。ちゃんと知った上で日本の庭園に行きたいと思った。視覚的要素も含んでいた「にほひ」と、空間の密度・雰囲気も包括する「かおり」という言葉。加賀で作った香袋を思出す。今手元にないけれど。2021/04/28
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