目次
「表現」への衝動―フォーヴィスム、表現主義、プリミティヴィスム
空間と時間の拡張―キュビスムと未来派
本質をめざして―抽象絵画の始まり
反逆の芸術―ダダとシュルレアリスム
戦争・革命・芸術―両大戦間期と第二次大戦下のヨーロッパ
20世紀前半の彫刻―公共空間のモニュメントからアトリエ内の実験へ
パリからニューヨークへ―アメリカ美術の胎動
戦後の抽象―抽象表現主義と現代絵画の系譜
ネオ・ダダからポップ・アートへ―芸術と生活の架橋
ミニマリズムとポスト・ミニマリズム―現代芸術の極点〔ほか〕
著者等紹介
林洋子[ハヤシヨウコ]
1965年生まれ。東京大学文学部美術史学科修士課程、パリ第一大学博士課程修了。博士。東京都現代美術館学芸員を経て、京都造形芸術大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひと
10
20世紀初めからの100年ほどの芸術の流れを追うことができました。フォービズムやキュビズムからはじまり、ピカソやマティスの影響力の大きさが印象的でした。個人的好みでいったらマティスがいいです。その後の戦争や資本主義の発展による社会の変化も、芸術の展開に大きく影響を与えていたこともわかりました。芸術家が作りたいものを作るのがアートというわけではなく、色々な側面から観る者や世の中への問いかけも行っているのだなと感じました。難しい面もあるし、好みもあるけど、少しは身近になった気がします。現物を観たくなります。2025/04/22
kero55
2
中学の美術の授業で、ピカソて見たことあるけど、 どこがすごいのかよくわからなかった……けど、こちらを読むと、色々な背景がわかるので、最近のワケわからない抽象画も、どこがすごいのかよくわかる解説書。 ウンベルト・ボッチョーニの、≪空間のなかの一つの連続する形≫は、めっちゃ格好いいと思いました。2023/06/18