内容説明
故きを温ねて新しきを知る―。創業40年で地域一番店までのぼりつめ、衰退する着物業界で先を見据え戦い続ける日本きもの連盟会長が説く、斜陽産業で地方の企業が生き残るための極意。
目次
第1章 着物販売の栄枯盛衰―わが国の和装文化はどのようにして衰退していったのか
第2章 故きを温ねて新しきを知る―日本の伝統を扱う着物業界での戦い方
第3章 “販路開拓編”地域一本勝負―大手の全国展開が進むなかあえて掲げ続けた「地元密着」
第4章 “人材育成編”古参社員こそ宝―接客販売に最も必要なのは長年の知識と経験
第5章 “事業承継編”守り抜くべき伝統と変えるべき伝統―着物販売業を次代にいかに継いでいくか
第6章 和装文化は永遠に―斜陽産業でも生き残る道は必ずある
著者等紹介
奥山功[オクヤマイサオ]
1944年旧満州(現・中国東北部)生まれ。両親の故郷である山形県や、東京都、静岡県で暮らしたのち、中学時代に香川県高松市へ。高松一高を経て、日本大学法学部を卒業。1972年、28歳で着物の世界に飛び込み、若い感性で和装の普及と発展に注力。1984年、40歳で株式会社桂を設立。高松市と同県丸亀市で「きものサロン桂」3店、フォトスタジオ3店の6店舗展開。着物業界自体は斜陽産業ながら、“地域密着”“地域一番店”を目指す独自の経営戦略や、四国で初めてきものリサイクル店と着物フォトスタジオを展開するなどのアイデアで順調に売上を伸ばしてきた。2024年、息子に事業継承を予定している。一般社団法人日本きもの連盟会長理事。NPO法人楽しく着物を着る推進委員会代表。一般社団法人全日本きもの振興会副会長、日本きものシステム協同組合顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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