内容説明
分析力と実行力を兼ね備えた“新時代の看護師”が逼迫する医療現場の救世主となる―。今までできなかった看護ができる時代がやってきた。2006年に始めた看護師のための「学び直しセミナー」の受講者数は延べ10万人超!准看護師から医学博士にまで上り詰めたカリスマ看護師が語るこれからの“看護師像”
目次
第1章 日本人の4人に1人が75歳以上の時代に―逼迫する医療現場と叫ばれる医療従事者不足(高齢化で危ぶまれる医療システムの存続;疾病構造が変化し、多くのサポートが必要な患者が増加 ほか)
第2章 今までできなかった看護ができる時代がやってきた―超高齢社会を支える看護師2.0の時代が到来(コロナ禍で再認識された看護師の重要性;高齢者医療を支える「急変時の対応力」 ほか)
第3章 求められるのは患者の症状に対する分析力と実行力―新時代の看護師に必要な2つの武器(異常を見抜くアセスメントを;「なぜ」を意識したアセスメントでトラを引きずり出す ほか)
第4章 逼迫する医療現場の救世主として活躍するために―超高齢社会で求められる看護師の多様な役割とは(看護師2.0の実践モデル―「なぜ」を極めればここまでできる!;高度急性期から慢性期まで、どの機能区分の病院でも看護師2.0は活躍できる ほか)
第5章 看護師が主体となって働く医療現場の未来を見据えて―医師と患者をつなぐ看護師が医療の質を向上させていく(病院数も、医療者の数も減る未来でどう働くか;日本の医療従事者は“抱えすぎ”!? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
90
看護師2.0とは、医師のタスク・シフトとして看護師の医療行為が条件付きで認められる様になったことを指す著者の造語です。研修を受ければ、特定行為を行うことができる。動脈ラインの確保などの処置も含まれる。救急患者に「医師の指示の元」予め定めたプロトコールを選択して検査も行う。徐々にアメリカの様にナースプラクティショナーが医師の権限を移譲する方向に向かっているが、そもそも日本で医師の権限が大きすぎるという傾向が背景にあるのではないか。患者の最も近い存在で、最初に異常に気づくナースが初動するのは、理に叶っている。2025/01/24