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内容説明
7億円の負債、親との絶縁、そして裁判―きれいごとでは済まない骨肉相食む親子間事業承継。“あの人”にもう、会社は任せておけない。だから継ぐことを決意した。―苦難の末、東京プロマーケット上場を成し遂げた。東京証券取引所の鐘を鳴らす瞬間、経営者は何を思ったか。
目次
序章 岐路―故郷の親元からかかってきた突然の電話(一筋縄ではいかない事業承継;一昔前に生きる父の考え;悩んだ末に父に渡した引導;実家からの突然の電話;幼い頃から恐れていた、父という存在;なごり雪とともに終わった、青春時代)
第1章 社長の椅子は、地獄への入り口 親との裁判で泥沼化した親子間事業承継(経営者の父、後継者の息子;バブル経済とともに発展した会社 ほか)
第2章 7400万円の債務超過で余儀なくされた工場の閉鎖 苦渋の決断の連続を迫られた会社再建への道(ついに始まった、親子間の裁判;父たちの反論 ほか)
第3章 東京進出で見えてきた一縷の光 大手ホテルチェーンに食い込み、売上拡大へ(将来を見据え、鉄骨加工業にシフト;絶え間ない設備投資で、加工能力を向上 ほか)
第4章 会社は「継いで終わり」ではない―苦難の事業承継があったからこそたどり着いた現在地(頭に浮かんだ、夢物語;ISO9001取得時の経験が、財産となった ほか)
著者等紹介
佐藤明郎[サトウアキオ]
1964年新潟県出身。工場勤務で気性の激しい父におびえ、やがて対立しながらも勉学に励み、自分の手で国を変えたいという志をもつようになる。早稲田大学教育学部卒業後、積水化学に入社が決まるも父親が病を患い、母親に呼び戻されて新潟へ帰る。父の会社で働くが親子間の不和により心身のバランスを崩して挫折、辞職を決意。2000年、妻とともに不動産会社「ヴィーダ」を創業。しかし、その後もことあるごとに両親と対立し、受難は続いた。2007年にサトウ産業の代表取締役社長に就任。2011年、代表取締役社長である父が退職。残された負債は7億円に上った。2020年に経済産業省より地域未来牽引企業に選定される。2021年、東京証券取引所東京プロマーケット上場を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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