内容説明
20年ぶりに帰郷した町で待ち受けていたのは、望んだ場所で人生の最期を過ごすことができずに病院のベッドで亡くなっていく患者たちの姿だった―。高齢者が幸せな最期を迎えるために地域医療に奔走し続ける医師の軌跡。
目次
第1章 南房総は医療・介護の問題が山積み―不本意な思いを抱き最期を迎えるお年寄りたち(南房総の先端で取り組む地域医療;高齢化率50%の千倉は、日本の未来図 ほか)
第2章 北欧の高福祉国から学んだ「Trust,Respect&Smile」―地域全体で支え合う医療のかたち(私の地域医療を方向づけた貴重な出会い;地域医療のメッカ、佐久総合病院と長野モデル ほか)
第3章 ターミナルケアに必要なのは治すことではない―医療、介護、福祉を通して患者の最期に寄り添うこと(目の前の患者の笑顔と、10年未来の命を守る;生の三徴候「笑う、食べる、愛される」にこだわる ほか)
第4章 患者が本当に望む最期とは何か?―大好きな場所で笑って旅立ったお年寄りたち(患者本人が希望する「いき方=生き方=逝き方」を考える;満足死を追求し、最後の1%にこだわる ほか)
第5章 笑って、食べて、愛されて―幸せな死を迎えるために必要なこと(本当の幸せに気づくことの大切さ;都会にはない、田舎の豊かさ ほか)
著者等紹介
松永平太[マツナガヘイタ]
1983年3月、東京理科大学薬学部卒業。その後1986年4月に東京医科歯科大学へ入学し直し、卒業後1992年4月に民間病院へ入職。そこで医者が医療を、看護師が医療ケアを行うため医師と看護師は対等であることを教えられ、この時の経験が今の理念を生むルーツとなっている。3年後父親が倒れたことにより1997年11月松永医院を継ぎ院長となる。医療、介護、福祉を通じて社会貢献をすることを使命とし、「“いのち”を助け、“いのち”を元気にし、“いのち”を輝かせる」ことを経営理念として掲げている。今の命を助けるのは医療者として当たり前であると考え、患者の未来の笑顔を守ることを使命とし、多職種協働を図っている。日本プライマリ・ケア連合学会、日本在宅医学会、日本認知症学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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