内容説明
東大受験までの日々、実験中のトラブル、管理職になることへの葛藤…。これまでの人生は決してスマートとはいえないだろう。だが、多くの壁にぶつかったからこそ掴んだ成功がある。世界的な開発競争を勝ち抜き唯一実用化を成し遂げた研究者の啓発的自伝。
目次
第1章 自分の特徴は自分でもなかなか把握できない―新たな環境のなかで小さな気づきが増える(M君との対話(ゲノム・遺伝子・行動遺伝学)
楽しい&つらい思い出/小学校時代 ほか)
第2章 自分の特徴を理解するには多様な経験が必要だ―受け身の姿勢から脱皮し、自らの意志で前に進む(M君との対話(生存バイアス・現状維持バイアス・学業的自己効力感)
はじめて学問との接点をもった/大学教養学部時代
研究者に向け第一歩を踏み出した/大学専門学部時代
最初のものづくりを経験した/大学院修士課程時代)
第3章 自分の大きな特徴に気づく―挑戦をしてこそ、意図せざる偶然に出会うことができる(M君との対話(遺伝子解析・自己統制的自己効力感・セレンディピティ)
不安でいっぱい/会社員新人・研究員時代
企業研究者として覚醒する/主任研究員・研究ユニットリーダ時代)
第4章 自分の特徴にあわない生き方に気づく―自分の進むべき方向を熟考し、行動をおこす(M君との対話(意志力)
管理職の苦悩/部長・本部長時代
痛感した日米間の差)
第5章 自分の特徴を活かした生き方をするには―自分自身を深く理解し、足らざるところを認識する(M君との対話(組織人としての出世と仕事人としての出世)
自分を理解する
自らを深く理解する
自分の足らざるところを認識する)
著者等紹介
坂入実[サカイリミノル]
1955年9月6日、茨城県下妻市生まれ。茨城県立下妻第一高等学校、東京大学理学系大学院化学専攻修士課程卒。理学博士(東京大学)。日立製作所中央研究所研究員、米国国立衛生研究所客員研究員などを経て、日立製作所中央研究所ライフサイエンス研究センタ長、医療事業統括本部統括主管、基礎研究所チーフサイエンティストなどを歴任。元日立製作所参与。現日立社友クラブ会員。現在、株式会社計測基盤技術研究所・代表取締役/理学博士/日本化学会フェロー/名古屋大学大学院医学系研究科客員教授。これまで、環境計測、フィジカルセキュリティー、医療機器の研究開発に従事し、多数の製品化に成功。この間、文部科学大臣表彰、東京都功労者表彰、全国発明表彰、市村産業賞、大河内記念技術賞、環境賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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