内容説明
陸奥国府と鎮官府の里程情報が太政官符に明記されている。陸奥国府は信夫郡に、鎮官府(鎮守府)が志波にあったことが地形図の里程によって判明。通説を疑うことによって浮かび上がった虚と実。その真相とは―。
目次
1 太政官符の里程より陸奥国府(国衙の所在地)を推定
2 多賀城碑の検証
3 多賀城の所在地を検証
4 宝亀五年の蝦夷叛乱の原因は天体異常現象に伴う異常気象(早魃)と考えられる
5 藤原緒嗣の徳政論から鎮兵停止まで
6 陸奥国奥地の民、再び天変地異を恐れ逃げだし始める
7 貞観の大津波は大崎平野や太平洋沿岸部の農地を荒廃させた
8 陸奥国府境界関門の守りを強化する
9 藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡は陸奥国信夫庄の住人と考えられる
10 福島市下鳥渡の陽泉寺境内板碑から陸奥国の鎌倉時代の一端を推測する
11 陸奥国内の南北朝動乱期
12 観応の擾乱
13 明徳の和約
14 伊達稙宗奥州守護職
15 多賀国府説は江戸時代に創作されたと考えられる
著者等紹介
山田久夫[ヤマダヒサオ]
1964年、栃木県生まれ。東北大学医学部所属エックス線技師学校卒業。診療放射線技師。福島県立医科大学付属病院放射線部勤務。2006年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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