内容説明
常陸国、現在の茨城県にて権勢を誇った佐竹氏の二十代目当主・義宣。小田原の陣で豊臣秀吉に臣下の礼を執るものの、揺れ動く時代と権力争いの波に呑まれていく―諸侯蠢く戦国の世を克明に描いた、渾身の一作。
著者等紹介
安藤恒久郎[アンドウコウクロウ]
1948年、茨城県生まれ。学習院大学経済学部卒業。卒業後はサラリーマン生活。退職後に執筆を始め現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
9
佐竹氏はもう少しうまく立ち回っていたら豊臣家を存続できたかもしれないし、徳川幕府でも要のポジションを確保できたのかもしれない。 ただ、子孫は秋田で知事を務めるなど現在も存続しているのはすごいことですね。2023/10/26
ちゃんどら
1
常陸の大名、佐竹義宣を主人公に小田原の役から出羽への改易までを描く。佐竹氏をとりあげた小説はあまり見ないので手に取ってみましたが、どうしてもトピックが上方に集中してしまうので途中ほとんど義宣にスポットが当たらないのが残念なところ。佐竹氏に関して念入りに調べられたのだなと感じられる作品。2023/08/23