内容説明
映画「もののけ姫」の制作過程を約2年間にわたって追いつづけたドキュメンタリー番組プロデューサーの記録!制作会社スタジオジブリに潜入し、宮崎駿監督とスタッフへの根気強い取材が解きあかした「もののけ姫」とジブリアニメーションの秘密とは?「映像」に携わるプロである著者が目撃した「もののけ姫」の真実がここに。
目次
第1章 出会い、メイキングの準備
第2章 企画構想、遙かな道のり
第3章 宮崎駿の創造回路が見えてくる
第4章 監督とスタッフ達のキャッチボール
第5章 限りなき格闘
第6章 映画の舞台がなぜ室町時代で、なぜタタラ場なのか
第7章 キャラクターに生命が吹き込まれた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パンジャビ
8
ドキュメンタリーDVDを買って見たけど、本も出てると知り借りてみた。DVDには入ってなかった箇所もあって面白かった。この方の、このクオリティで千と千尋のドキュメンタリーも見たかったなぁ!でも米良さんとかアテレコの所は百聞は一見にしかずだろうな。石田ゆり子さんのサンは、当時棒読みだなーと思った記憶があるけど、ご本人も苦しんでアテレコされてたんだなぁ。宮崎さんの色へのこだわり、動きのこだわり。一瞬でダメ出しが出来る天才的な目、あれも凄いし還暦でもあの修羅場を乗り切る体力!凄いという感想しか出てこないな。2017/07/18
アシ原
3
スクリーン上では説明されない人物の過去でさえ、すべて自然と手に取れるよう造られていた。 絵コンテ地獄、なぜ室町が舞台か、などメイキングのおもしろ味がたくさん詰まってる本で、なおかつ映画の秘密はやはり映画の中にあると知った一冊でした。2014/01/11
エイジ
3
大学時代、講義の中で「もののけ姫」の設定について語る先生がいらっしゃいました。当時はその先生の話が面白かったことと、自分の知識の無さが印象に残りました。当時の記憶をもとに、「もののけ姫」について学級通信に書こうとしたのですが、また自分の知識の無さと記憶の曖昧さに躓きました。Wikipediaで調べると、この本が参考文献に挙がっていたので読んでみました。アニメーション制作上の専門用語が分からず内容をきちんと理解したとは言えませんが、宮崎監督の目指すものや「もののけ姫」のことが、読む前より多少理解できた気がし2013/01/04
キャプテン
0
苦痛だった。 レポートの指定図書で読まなくちゃいけないからって、これ長すぎだろ。 内容もメイキングのメイキングみたいで、なんかなぁ。 まぁでも、普段は絶対に見ないような本だし、そういう面では新鮮で、新たな知識も得た。 宮崎駿の人間性とか、アニメーション作りの過程や過酷さなんかとか。 でも分厚くて、興味ない本だったからなぁ、疲れた。2009/05/13
ぼや
0
ふせん貼りまくって読んだけど(貼りすぎてワケわからんくなった)、一番良かったのは高畑監督の言葉で、「実写の映画とは元来アニメーションの一ジャンル」というとこ。好きな映画監督誰?って聞かれて宮崎駿って答えたら、いや、映画じゃなくてアニメやん!って言われた事があって納得いってなかったけど、そういう事なんだよ!しかも高畑勲だから!他にもこれは至言!ってとこがいっぱいあって、折に触れて読み返す本になりそう!私は宮崎駿の適当なとこが好き!リアリズムなんてくそ食らえだよ!いや、リアルを観察するからこそなんだけど。2020/08/02