偽装の家族

原田 クンユウ【著】

幻冬舎メディアコンサルティング（2023/03発売）

• サイズ 46判／ページ数 206p／高さ 19cm
• 商品コード 9784344942806
• NDC分類 913.6
• Cコード C0095

内容説明

施設育ちの賢太郎が脳腫瘍と診断され、女医の遙香と出会う。通院を繰り返すうちに賢太郎と遙香はお互い惹かれ合う存在に。一方で、遙香には誰にも相談できない家族の秘密があった。打ち明けられた賢太郎にも遙香との間に予期せぬ事実が発覚。ＤＮＡ鑑定によって、それぞれの思いが交錯する中で、２人の運命を大きく変える衝撃の事実が明らかになる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[manabukimoto]

施設で育った賢太郎と医者の家庭で育った女医の遥香。 出会うはずもない二人が脳腫瘍の患者と手術の執刀医として出会い、惹かれ合い、やがて子供を授かる。 Boy meets girlものかと思いきや、AID（提供精子を用いた人工授精）という要素が加わる医療小説。 匿名の第三者の精子提供の人工授精だと、子供は父親を知ることが出来ない。子供の「親を知る権利」の欠如という法の不備。 NetflixのOur Fatherというドキュメンタリーを思い出した。 男女として惹かれ合う二人が血縁だった、というやるせなさ。

2023/04/03