出版社内容情報
冬将軍[フユショウグン]
著・文・その他
内容説明
日本のロックシーンは「ヴィジュアル系」を軸に発展してきた、と言い切ってしまっても大袈裟ではない。本書では90年代にヴィジュアル系がどう誕生して、多くの人になぜ受け入れられ、なぜ世界がうらやむほどの「ジャパンカルチャー」となったのか、その独自の発展をバンドの世界に留まらず、ファッション、漫画などさまざまな分野を通して辿っていく。さあ、その深淵の闇へ、共に堕ちていこう!
目次
ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃
ファッションで辿るヴィジュアル系黎明期
音楽的要素で紐解くヴィジュアル系ロック
サディスティカルでポジティヴなゴシックロック
バクチク現象とヤンキーイズム
東のX、西のCOLOR
1993年「黒服系総洋楽化」インダストリアルな世界
日本で生まれた独自のロック“ミクスチャーロック”
ビーイングのJ‐ROCKとBO〓WYビートロック神話
“布袋派VShide派”に始まった、シグネチャーギター物語〔ほか〕
著者等紹介
冬将軍[フユショウグン]
音楽ものかき。音楽専門学校での新人開発、音楽事務所やレーベルでの音楽制作ディレクターなど、原盤制作、ライブ制作、A&Rなど制作業務に従事。そのほかアーティストマネジメントにも携わる。現在はフリーランスの音楽ライターとして雑誌、Webで活動中。本書は音楽ライターとしての単著デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Carlos
46
知っているバンドやアーティストが多く出てきて、とても楽しく読めた。HIDEが亡くなった時はショックだったなぁ。2023/10/14
なつ
37
ヴィジュアル系のはじまりから現状までを紐解いた一冊。隅々まで黒に染められた装丁にはこだわりが感じられます。カッコ悪いと言われた時代、生まれたファッションとカルチャー。とても奥が深いです。個性が溢れるそれぞれのグループの系統も分かりやすく紹介されて興味をより抱くことができました。Xはもちろん、BUCK-TICKもやはり偉大。2023/12/16
なる
26
20世紀末に国内で音楽シーンの一端を担った「ビジュアル系」について、その黎明期からビジュアル系の没落期、そして世界的な評価を受けて復興の兆しを見せる現在に至るまでを丁寧に紐解いた解説本。著者は実際に内部で楽曲製作に関わっていた人物というだけあって非常に正確かつリスペクトが感じられる上、適度な距離感を持っていて楽曲の観点からの解説は今まで類を見ないレベル。黎明期なんか新たに知る情報が豊富。XのhideとB-Tの今井寿が突出していたということ、シーンを牽引していた存在だったことが色濃く紹介されているのは感謝。2023/04/06
緋莢
19
図書館本。90年代後半、ヴィジュアル系バンドのCDを多数買っていました。その時のことを思い出し、手に取りました。〝蔑称としてのヴィジュアル系”というのがあったと書かれており、驚きました(ラノベもそうですが、たいして知りもしない人間が使うんだろなぁ)そして、L'Arc~en~Cielが、「ポップジャム」でヴィジュアル系と呼ばれたことに対してキレて帰ってしまったという〝事件”、何となく聞いたことはありましたが、NHK側に「ヴィジュアル系」 と呼ばれたくないと散々伝えたが(続く2024/05/01
しゅん
13
ヴィジュアル系黎明期から全盛期にかけての状況を語る。ヴィジュアル系のファンとして、また音楽ビジネスに関わった人間としての自負を持つ著者の言葉は、それぞれのバンドを一面的には捉えない。時代ごとの変遷や、各メンバーの個性を細かく描いていゆく。BOOWY,BUCK-TICK,X,COLORなど、シーンのハブになったバンドは当然扱いが大きくなるが、今井寿やhideの演奏やヴィジュアルの特徴を追求する踏み込みが力強い。メンバー交代がややこしいバンドの歴史を一つ等し調べて丁寧に記述する姿勢には頭が下がる。2022/08/26
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