内容説明
自分が見捨てたら、誰が患者に寄り添い続けるのか。社会から孤立した精神疾患患者たちにケアの心で光を当てたい。自らも精神科病棟の入院経験がある看護師は、“患者が地域で自立して暮らす”ために精神科訪問看護事業を立ち上げた―。
目次
第1章 暴力、拘束が当たり前の閉鎖病棟―社会から孤立した精神疾患患者たち
第2章 夜勤回数月12回超、過酷な病棟勤務、うつの発症―自らが患者となって理解したケアされる側の本音
第3章 家族背景や生育歴、生活スタイルまですべてを知ってケアする―患者に寄り添える訪問看護に精神科看護の理想を見出す
第4章 暴力、暴言、妄想などの「困難なケース」―行き場のない患者を救うために独立開業
第5章 患者が自立して社会復帰するために―薬物療法だけに頼らない看護を実践する
第6章 社会復帰、就労支援、発達障害児支援―精神疾患をもつすべての人のケアを目指す
著者等紹介
西島暁子[ニシジマアキコ]
1975年東京都生まれ。1995年帝京大学医学部入学。2019年、武蔵野サテライト、2021年、ソレイユ訪問看護ステーション中野をオープン。現在、板橋サテライトや児童・思春期部門を設立予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Asakura Arata
7
地域に密着することは基本だな。うちも児童思春期年代も守備範囲にした訪問看護ステーションを立ち上げる。参考になった。2023/04/04
yuko
2
過労から自らも精神科病院の閉鎖病棟に入院し、ケアされる側の心を知った看護師が、患者が地域で自立して暮らすためにと精神科訪問看護事業を立ち上げた。患者の自宅には家族関係や趣味、ライフスタイル、日々患者を悩ませるものの正体など、患者が病気になってしまった本当の理由が隠されていると言う。精神疾患や障害がある方の地域移行が叫ばれて久しいが、未だ道は厳しい。統合失調症は100人に1人はいるといわれる病。20歳前後での発症が多いと言われたが、近頃では小学校低学年で統合失調症疑いと診断される患者がいるという痛ましさ。2023/05/26
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